マイクロソフトでは出会えなかった天職/ジョン・ウッド
●ファンドレイジング
大切な寄付者と会う前に確認するポイント
・お金のある寄付者は、教育が自分の人生に役立ったといいう経験をしている可能性が高い。そのお返しに、今度は途上国の数百人の子どもに同じ贈り物をできるのだと強調する。
・お金がもたらす直接の効果がわかる。8,000ドルの寄付でネパールに学校を1つ建てられる。寄付したお金の行き先を正確に報告できる。現地の写真を送り、寄付者が自らの学校や図書館を訪ねられるので、具体的な成果が目に見える。
・運営コストは低く抑えている。寄附金の90%が運営や資金集めではなく、実際のプロジェクトに使われている。
・情熱を売り込む。ぼくがテクノロジーの出世街道を捨て報酬なしで専念していることを話せば、共感してもらえるだろう。
・人は、人生により多くの意味を求めている。教育に投資すれば、世界を変えるために手助けをしているというすばらしい気持ちを味わえる。
哀れみを利用して寄付者に懇願することは、貧困者を貶めることになる。罪悪感をマーケティングに利用してはならない。
寄付者の不満は、これだけのお金を出しているのに、ほんの小さな変化しか生まれない。
一人の寄付者に頼り過ぎない。
実際の成果を報告し、新しい情報をこまめに伝える。
メールのフッターに、名前や所属とあわせて、団体の成果を示す(設立した学校〇〇件)
施しを与えるのではなく、人に投資する。
●マイクロソフトの教育
大きく行け、それができなければ家に帰れ。
●ルーム・トゥ・リードの文化
どのようにすればよいのかわかっていなくても、新しい製品やサービスを世界に向けて堂々と発表する
いったん大胆な目的を宣言すれば、そのもとに大勢の人が集まる
指針
1.活動の成果や出費の内訳を詳細な数字で報告する。
2.人件費などの運営コストを抑え、実際の活動に最大限の投資をする。
3.地域社会も資金や労働力を提供し、住民が主役となってプロジェクトを定着させる。
4.地元の優秀なスタッフを集め、地元の文化に合わせたプロジェクトを育てる。
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
- 作者: ジョン・ウッド,矢羽野薫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/04
- メディア: 単行本
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