Facebookでキャンペーン
先日、mixiで1日キャンペーンという記事を書きましたが、英語圏のSNSであるFacebookではもう少し進んだ取り組みも行われているようです。
A DigiActive Introduction to facebook Activism
先日、A DigiActive Introduction to facebook Activism(PDF)という報告書がネットで出回りました。Facebook行動主義におけるデジタル活動の導入。訳してしまうとわけがわからなくなりますね。余談ですが、DigiActiveも日本語訳ないですし、Activismもなかなか適訳がないですね。
先に言っておくと、Facebookとmixiはどちらも分類的には同じSNSですが、Facebookのほうが頭1つ分は飛び抜けています。Facebookの面白さはこのブログで紹介したこともあります。
では、報告書の内容をざっくりとレビューしておきます。報告書では、なぜFacebookを使うとよいのかについて4つにまとめています。
Pros: How Facebook Can Help Activists
- とにかく多くの人が使っており、ニュースフィードが用意され、ニュースが広がっていきやすいこと。
- 利用自体は無料であること。
- 動画から写真までマルチメディアに対応していること。
- 自分のグループに対してメッセージを送信できること。
報告書ではその上でActivism CampaignをFacebookで行う手順についても紹介しています。
- Facebookでのキャンペーンの目的を明確にすること。
- グループを作り、いろんな人を招待すること。
- そのキャンペーンで取り上げてほしい言葉をDiggやRedditで取り上げてもらえるように働きかけること。
- Facebookに参加していない人たちのためにも、Facebook外でグループと同じくらいの情報を持つ外部サイトを作ること。
- 共通の関心ごとを持つほかの組織とネットワークを構築すること。
- 「何月何日に何をする」などリアルに対して行動するように促すこと。
- ローカルテレビやラジオ、新聞のサポートを得ること。
- 反響を得て、計画し、実行する。目標を達成するまでこのサイクルをまわすこと。
きっかけがFacebookであること
この報告書を読み進めていくと、大事な点は2つに絞られると思います
- Activism CampaignのきっかけづくりにFacebookを活用すること。
- 最終的にはリアルな社会でアクションを起こすこと。
Facebookで完結せずにネット、SNSのアドバンテージをうまく活用し、自分たちのキャンペーンの目的を達成するという考え方なわけです。
ただし、日本でこのやり方が難しいなと思います。その理由は、mixiなどの日本のSNSは基本的に匿名性を大事にしているという点。逆にFacebookは実名の人がほとんどです。つまり、ネットでキャンペーンは貼れるけども、それをリアルに持ち込むとなると、うーんというのがあります。
キャンペーンではないのですが、うまくいく可能性もあります。例えば、これ。
ちょっと事例としては適切ではないのかもしれませんが、一種のactivismとして。このあたりの文化的違いをどのように乗り越えるのかが日本のDigiActiveにとってのキーポイントになりそうです。