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地域SNSと分野SNS

最近、立て続けにSNSに関してのエントリーを続けたような気もしますが、飽きもせず。

SNSのニッチな分野のマーケット


地域SNSにとってはその特質から、大手SNSmixiFacebookなど)とどのように差異化するのかが重要です。そこで、ちょっと面白いニュースを発見しました。

TechCrunch Japanese アーカイブ ≫ WeAre.Usは難病患者のためのNing風SNS―第1回VenCorps Prizeを受賞

慢性病の患者にとっては、その苦しみをいちばんよく理解してくれるのは同じ病気にかかっている他の患者であることがよくある。しかしその病気が珍しいものである場合、同病の仲間を探し出すのは難しくなる。WeAre.Usはこの問題で手助けを試みている。

このようなニュースです。そうそう、地域SNSも大事なんですけど、特定の疾患や障害におけるSNS、いわゆる分野SNSというのは絶対に必要なんです。

例えば、あまり人には言いたくない障害を持っているとする、大手SNSにはそのようなコミュニティもある、そこで情報交換したい、しかし、そこに入ってしまうと自分の友だちなどにそのような障害を持っていることが分かってしまう。

もちろん、障害をどれだけ公表するかという問題はあるにせよ、こういうときに分野ごとのニーズに応じられるSNSというのは必須であるように思うのです。

地域SNSと分野SNS


個人的に将来性を感じるのは分野SNSなんですが、どれだけ母数を確保できるのかがポイントになりそうですね。

あとは、各分野SNSごとに相互に統一的なIDなどで乗り入れができること。すでに多くの人が感じていることだとは思いますが、「ID多すぎ、管理できねえよ」みたいな、そういうのは避けたいところ(そこで、OpenIDという話もあるんですが、キャズムを超えるのはいつになることやら)。

ところで、上記で紹介したWeAre.Usはうまいことをやっていて、

WeAre.UsはNingのように群小サイトがむやみに増えることを防ぐため、ユーザーが独自のサイトづくりをしたい場合は、1000人以上の参加者が見込める場合に限っている。

この方法はうまいと思う。本当に。地域SNSも分野SNSも数はいっぱいあるけど、あんまり動いていないという状況はあるわけですので、この歯止めはうまいことしていますね。

こういうやり方でいろんなSNSが増えていけば、今までひとりで抱え込んでいた悩みなどを共有し、解消できる場が増えますよね。その上、うまく母数が集まれば、収益化もできるかもしれない。流行の社会起業ですね。こういうのこそ、ネットのすごいところだと個人的には思います。