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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

棚からぼた餅

っていうと、あまりよい印象には聞こえないけれども。これって、実社会では結構重要な概念だと思う。


いやね、要は自分から商売や事業を起こす人間からすればあり得ないわけだけども、誰かから仕事が振られたときに、それを毎回確実にこなす能力だとも言い換えられるだろうか。それが結果的に自ら営業せずとも、人に仕事のクオリティーが広まることになるって感じで。


そこで、重要なのは自分の能力、仕事の力を常にメンテして改造しておくっていう考え方。努力したからといって成功するとは限らないけれど、能力をメンテしておかないと、いつまで経っても自分の力は伸びないのは自明の理。で、サボっていると、なんか仕事が振ってきたときに、それを取りこぼしちゃう。結果、周りからの信用は得られない。


だから、思うのです。もしかしたら、今は起業するようなネタはないかもしれない。社会を根本から変えられるようなネタは持っていないかもしれない。けれど、自分の能力を客観的に把握した上で、どういった能力がこれから必要とされていて、それが社会的にはどんな位置づけで、自分には向いているのかどうか、そういったことを考えて、日々実践しておくことは大事だと思うわけだ。


とか何とか言いながら、自分は起業した側の人間なので、いつまでもぼた餅を待っているわけにもいかないという、そういった葛藤はあるわけだけども。といっても、その分野のことをちゃんと人に説明できるくらいに理解しておかないと、大体の事業アイディアは単なる「思いつき」のレベルを超えないとも思うわけだ。