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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

NPOから見るワーキングプアの問題について

正直、何を今更という感じもしないもないんだけれど。


それこそ、神戸の港湾や横浜の伊勢崎なんかに行けば、そういった人々はたくさんいるようにも思う。この前にも、うちのNPOにそれに近い働き方をしている人が相談に来ていた(年金は払っていない、60歳でずっと日雇いで働いているみたいな。その上、その日雇いを解雇された。娘は最近離婚して、手に職もない)。正直、その話を聞いていて、こっちがゲンナリしてしまう。


かといって、確かに福祉的な国の施策だけでどうにかなるもんじゃないな、とも思う。福祉の分野にいた人間なら感覚的にわかるかもしれないが、国の助成やら何やらにずっと甘んじていると、「如何にして、国にうまく立ち回って、お金を割り振ってもらうのか」という負け犬的な発想に陥りがちだから。自立を掲げながら、やっていることが反対になる。(このへんは、特に一部の障害者団体にも同じことが言えるように思う)


ワーキングプアに陥ってしまうのを単に運が悪かったとか、本人の努力不足というのも言い切れないとは思うが(特に、両親が日雇い的に働いていると、その子供への教育が十分に行き渡らず、それが子供にも継続してしまうこともある)。かといって、現状何か解決策を立てられるか、というわけでもないんだろうけれど。