2008年の現時点における問題意識と方向性
なぜこのブログを始めたのかというその問題意識を書いていなかったので、乱文ながらメモっておきます。
日本のNPOのWebリテラシー
僕は現在NPO法人しゃらくでほかのNPO法人や市民団体、公益法人などにWebサイトを作ったり、どういうふうに運営すればよいのかのアドバイスをしたり、たまにファンドレイジングのお手伝いしたりといったことを担当しています。
その中で痛烈に思うのがNPOのWebリテラシーの低さです。検索エンジンはYahooよりGoogleだろうとか、SBM使ってないの!あり得ない!、とかいうつもりはなく、もっと根本的なところでWebというメディアに目がいっていない、それ故に使いこなせないという事態になっているということです。
本来、NPOとインターネットというのは親和性が高いはずです。
- お金をかけずとも良質なコンテンツを作ることができる。
- ニッチなマーケットを持っている。
- 情報そのものが資源である。
それにも関わらず、日本の大多数のNPOはネットを使いこなせているとはやはり言えません。もちろん、使いこなしているところもあるんですけど。
日本のNPOは震災前後インターネットやパソコンを有効に使い、その復興活動をしてきたということを聞いたことがあります(僕はそのとき中学1年生だったので、あまり記憶にはないのですが)。でも、そんな事例は今や昔の話でWebの技術は圧倒的に企業が先を走っており、NPOって何?みたいな勢い。
米国のNPOのWebリテラシー
一方、米国のNPOのWebリテラシーは先端的な企業と同じような形でWebを活用しています。Facebookを代表とするSNSは当たり前、CMSも使うし、ソーシャルウェブ系のツールも使い倒す。はたまた、ソーシャルベンチャーの勃興から社会貢献を目指すWebサービスも日に日に増えています。すごい勢いです。
また、単なるNPOどうこうではなく、いろんな最新のテクノロジーがNPOを主体として表れています。Wikipedia、Mozillaなど。日本は今のところはそんな動きは出てきていません。唯一、W2Cくらいですかね。
もちろん、米国の方がNPO法人という歴史は長いし、そのマーケットサイズの大きさもあるとは思います。しかし、日本もやはりそれに負けてはならない。
NPtech.jpで目指すもの
NPtech.jpは将来的にはNPOのWebコンサルファームみたいなものを目指したいと思っています(今は僕一人ですが)。そのためのノウハウや情報を今はため込んでいるところ。
大風呂敷を広げてしまいますが、そんなこんなで雑文ながら今の思いをメモしておきます。