NPOのサイトとFlashのメリット・デメリット
NPOにとってFlashは大きな効用があると思います。だから、やっぱりメリットとデメリットは考えておくべきなのです。
Flashのメリット
ちょっと前にインターネット版のアカデミー賞と位置づけられるWebby Awardsの2008年の発表が終わりました。その中で、3つのNPOのWebサイトが受賞したとのこと。以下にメモします。
特に3つ目のInvisible ChildrenのWebサイトはかっこいいですね。さて、Flashの話に入る前に、Wikipediaからどんなものかを引用しておきます。
Adobe Flash(アドビ フラッシュ)は、アドビシステムズが開発している動画やゲームなどを扱うための規格及びそれを制作する同社のソフトウェア群の名称。
めちゃくちゃ分かりづらいですけど、要はサイトの写真や動画がぐにゃーんと動くやつのことです。
で、再度Invisible Childrenにサイトに戻ってみると、その効果的なFlashの使い方に驚きます。まずメッセージ性。そして、動画や写真の見せ方。
つまりは、Flashの何がすごいのかというと、NPOが伝えたいメッセージがすごく明確になること。特に、NGOなどの国際援助をする団体にとって応用が効きます。
はたまた、僕が所属しているNPO法人しゃらくでもトップページにもFlashを使っています。僕はFlashに強いわけではないので技術的にはかなりぐだぐだですが、それでも、このFlashはお客さんに好評のようです。僕たちが伝えたいメッセージが明確に伝わっているとのこと。
もちろん、これはコーポレートサイトでも同じです。キービジュアルにFlashを配置し、自分たちのメッセージを訪問者に伝える。これは結構一般的なデザインになってきています。
Flashのデメリット
しかし、Flashにはデメリットもあります。それは更新がなかなかできないこと。
慢性的な財政難に悩むNPOにとって、一番キツイのがWebサイトの月々の更新料(ゆえにうちで担当するときはWordPressなどのCMSを使います)。Flashというのはトップページで大きなイメージを植え付けるからこそ、定期的なメンテを必要としたりします(ギャラリーのように写真を入れ替えるなど)。また、通常のWebサイトを更新するよりも手間がかかるため、更新料も若干高めになります。
そのため、NPOにとっては有効なFlashですが、そのような更新をどう考えていくのかはやはり重要なことです。そのあたりの自分たちのメッセージと現実的な予算は常に折り合いを考えながらサイトを構築していく必要はありそうです。