アメリカ・ポートランド市のつくりかた
アメリカのポートランド市のまちづくりに神戸は習うべきではないか、という意見をちらほら耳にします。ぼくも神戸はどこのまちをマイルストーンとして設定するべきかにはすごく関心があり、ポートランドのまちづくりをちょっと調べてみました。
これができればポートランドになれる!というわけではありませんが、思考の整理にどうぞ。
都市政策
- 都市成長境界線
- ポートランド開発委員会 再開発地区の選定と資産価値向上・潤沢な財源
- アメリカのほかの都市に比べて、1ブロックの長さが短いなどの都市計画
- 路面電車 ストリートカー・ライトレール(運営はTRIMET) ダウンタウン内は部分的に無料
- 自転車利用のための整備 駐輪場・専用道
- パイオニアコートハウススクエアの建設
- ファーマーズマーケットの運営、都市型農業の推進
住民参加の仕組みづくり
- コミッション制度 市長と4人のコミッショナーが市議会を運営
- コミュニティバジェティング 住民とともに予算編成・タウンミーティング
- ワークショップ・市民会議・公聴会などは夕方以降に実施
- 若者・移民・チャレンジャー・高齢者・障がい者などをインクルードする
- 情報公開を徹底
- シティリペア 交差点などで交流できる拠点づくり
- ネイバーフッドアソシエーション 自治会が情報を市民に行き渡らせる・開発などの地域に関することの意見を出せる
- NPOビジョンアクションネットワーク 公共サービスの担い手育成
経済政策
- ポートランド開発委員会 クリーンテクノロジークラスター戦略
- シリコンウエハーの生産が強い、インテルの工場あり
- 観光協会などで自然体験キャンペーン
- 大手企業の進出や自転車のオーダーメイドショップなどが多数あり
知的財産
- ポートランド州立大学との協働推進、キャップストーンの実施 学外ボランティア体験
神戸とポートランドが似ているのは、どちらも行政がかなり積極的に舵取りをしたというところかもしれません。ただ、神戸は阪神淡路大震災でその方向修正を余儀なくされた。
では、今からなにをするべきなのかは、主体ごとに変わってきそうですね(当たり前ですけど)。