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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

バリバリ現役のWin98と全く使われないWin XP

何をもってして、NPOや中小企業のIT化とするのかが、問題だと思う。


今日、中小企業の社長さんと打ち合わせを兼ねて、パソコンを教えに行っていた。何でも、会計ソフトを使っているパソコンの容量がいっぱいで何とかしてほしいとのこと。


そのパソコンを見てみると、懐かしきWindows 98じゃあないですか。容量を見てみると、全容量が1.5GB。おう、今のパソコンの1/20くらいの容量しかない。こりゃあ、確かにディスクもいっぱいになるわ。


でも、その容量の半分以上を食っているのが、実はIBM Homepage Builderだったりした。といっても、そのパソコンは会計処理専用のパソコンとして使っているため、ネットには接続されていない。つまり、ビルダーは一切の意味を成していないわけだ。そのソフトの役割や機能を説明した後、ソフトをアンインストールする。これで、90%以上あった容量を60%近くまで落とすことができた。


話は変わるが、僕が個人的にお手伝いしている障害者のショートステイを実施している市民団体にもパソコンがある。OSはWindows XP。最新のものである。しかし、全くといっていいほど、使われていない。


その団体のボランティア募集のチラシはワードで作られているのだが、7年前くらいにたまたまITに詳しい人がボランティアに来ていて、その時に作ってもらったものらしい。それ以降、一切の修正が加えられていない。


また、僕はそこにはボランティアの一人として手伝っているのだが、その団体のパソコンを使っているのは、正規のスタッフではなく、単なるボランティアの一人の僕が一番使っている。といっても、月に2度ほどだが。


そのパソコンはどこかの財団か何からかの助成金で購入したものらしい。


ここで、思うのは、NPOや中小企業のIT化といった場合に、どういった状況や環境を指し示すか、ということだ。前者の中小企業の社長さんの場合、パソコンは旧型でガタガタのものかもしれないが、とりあえずは自分の目的は果たせている。しかし、後者の市民団体の場合は、パソコンは最新のものでありながら、一切役立たせることができていない。


僕が、IT化といった場合には、後者のほうがIT化の必要性を感じる。道具は十分だが、使い方が分からない。それでは、意味がない。むしろ、道具は最新のものではなくても、如何にして使いこなして、自分の目的を達成するかといったほうが、理に適っている。