ヒーローを待っていても世界は変わらない/湯浅誠
・民間:内容は濃いが、範囲は狭い。行政:薄く広く
・1億2千人の異なる民意があり、その中には自分とは異なる意見を持つ人のほうが多いということを前提に、最善を求めつつ、同じく最悪を回避する。つまり、近くから広げつつ、遠くへと架け橋する
・調整責任と決定権限はセットである。決定権限を持つためには調整責任を負う。調整責任を委ねるのなら、決定権限を持たない
・現実には存在しない青い鳥を求めても見つからない。今ある不信感をてこに次を求めるというサイクルを対象化、相対化しない限り、橋本さんの次が出てくるだけ
・民主主義とは高尚な理念よりも、物質的な問題である。深みを持つためには、時間と空間をそのためにどれくらい確保できるのか
・時間と空間は参加の問題。時間があっても空間がなければ参加できないし、その逆もまた真
・参加の場としては、選挙、公民館で講演会、デモ、ネット空間など
・多様な人達が積極的に生かされる社会のほうが、ひとりひとりを大切にするというモラルを超えて、社会全体の生産性が上がるのでは
・アウトリーチとは、こっちに来いではなく、そっちに行くよ。自分の世界に引きこむのではなく、相手の世界に飛び込む
・誰でも支えられるよりは支える側にまわりたい。その人が支え側だと実感できるような形でその人を支えられないか。
・人と人との関係性を結び直し、イチからコミュニティをつくっていくにはどうしたらよいかというノウハウが日本には十分に蓄積されていない