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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

Webサイトへの幻想

Webサイトを作ったからといって、お客さんがいきなりバンバン来ることは稀なことです。でも、そういう幻想を持っているNPOも少なくありません。

Webサイトを作ったことがあるか、作ったことがないか。


そのような幻想を持っているかどうかは、今までWebサイトを作ったことがあるか、それとも初めて作るのかという点で判別できることがあります。ご想像通り、後者がWebサイトに幻想を持っていることが多いです。

もちろんWebサイトを立ち上げてすぐに成果が上がるNPOもあります。ただし、そのようなNPOの多くは、すでにリアルで大きな実績を残しており、さらに自分たちが作りたいというよりも、周りの関係者から急かされて作ることの方が多いような気がします。そのため、待ちに待ったサイトがオープンするわけですから、口コミ効果もあり、そのままうまくいくことが多いのです。

つまり、「リアルでのNPOの評価>=Webサイトのにぎわい」と考えて差し支えないと思います。

時間と労力をかけると成果が上がる。


しかし、実績が十分ではないにもかかわらず、Webサイトの評価と団体の評価が螺旋状にうまく上がっていくこともあります。どのようなケースかというと、

  • 団体の性格上、サイトを使った連絡やコミュニケーションが主である。

  • 文章作成能力が高いスタッフがおり、ブログが面白い。

  • Web関係者、もしくはそれに近い業種の人が関わっている。


などです。ただし、どのようなケースでも団体の誰かが時間と労力を使っていることに変わりありません。

「今までWebサイトを作ったことがあるか、それとも初めて作るのか」という二者の大きな違いは、「Webサイトを作ることにコストがかかる。そして、成果を上げるためには運営することの方がもっとコストがかかる」ということをおぼろげながら知っているかどうかなのかもしれません。