以下、雑談。
今読んでいる本に、
アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅
- 作者: Peter Morville,浅野紀予
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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があります(「今頃読んでるの?あり得ない!」とか突っ込まないように)
その本の中で「バウンダリースパナー」という言葉を始めて知りました。書籍の中では「境界連結者」と訳されていて、その重要性が書かれています。バウンダリースパナーについて詳しく知りたい方は以下のエントリーも参照してください。
個人的にはこのバウンダリースパナーという言葉は非常にしっくり来ました。別にこの言葉を知ったからというわけではないんですけど、うちのブログ名「TRANS」とはそれを意識しているものだからです。
今はプロフィールページの内容を変えてしまったのですが、1年前にドメインとハンドルネームの由来を書いてみる。というエントリーでそのあたりについて触れています。抜き出してみます。
TRANSって、「何かを越える」とかという接頭語。
- 障害を持つ人、持たない人。
- 高齢者と若い人。
- Face To Faceを重んじる社会福祉とそうではないWeb。
- NPOと企業。
まあ、そんな意味での「TRANS」。
TRANSとは、本来は「trans-port」や「trans-form」とかそのあたりの単語の接頭語なんですよね。
TRANSが上記の意味で何かと何かをつなぐバウンダリースパナーだとするのであれば、NPOとWebをつないでやる!という立場で書いているのが、僕の一応本家サイトであるNPtech.jpだったりします。
それともう一つ思ったのが、NPtech.jpにしてもTRANSのアクセシビリティ関連のネタもその価値や重要性を信じているからこそ、みんなにもっと広めたいという気持ちで書いています。それって、今風にいえば「エバンジェリスト」なんですよね。
そんなことをツラツラ考えていると、エバンジェリストとバウンダリースパナーって似てるよなーと。ギークが生み出す新しいテクノロジーをどのように普通の人たち(表現が正しいかどうかは分からないですけど)が使えるようにするのかをいろいろと模索し、提案する意味ではエバンジェリストだし、ギークと普通の人たちをつないでいるという意味ではバウンダリースパナーなんですね、たぶん。
はたまた、この思考をもう少し深化させると、梅田さんがどれかの書籍で書いていた、
- 高く険しい道
- けもの道
にも通ずるなーと。ギークが「高く険しい道」だとすると、ある意味エバンジェリストやバウンダリースパナーは「けもの道」のような側面を持っているのかもしれないですね(安易な区分分けはよくないのは重々承知ですが)