企業とNPOの狭間
最近、企業とNPOの事業の狭間についてよく考える。
結構多くのケースでNPOができることは企業ができることと被っている。例えば、介護保険や生涯学習。
かといって、NPOが企業と完全に離れた事業をやろうとすると、大体においてNPOという狭い業界でしか意味がない事業になってしまうことが多い。講演会開いてみても、集まるのは同じ顔ぶれみたいな。
そう考えると、やはり国境なき医師団などはうまいマーケットに食い込んではいる。しかし、問題はそういったマーケットを発見したとき、どこから資金を調達するのか。
大きなパトロンがバックにいたり、公共団体とのタイアップなら確かに一定の予算を確保できるが、事業を完全無料化してしまうと、もしそれらの資金源が途絶えてしまうとアウトになる。確かマイクロソフトだったと思うが、NPOがWEB上のアプリを作って、それに助成金を渡すとき、助成金がある間はうまくいくが、助成期間が終ると、大体ダメになるみたいなことを言っていた。
何にせよ、NPOが何かしら社会的に意味がある活動をしようとした場合、企業とかぶらないように、且つその活動自体から収益性をもたらすという観点から考えねばならず、結構難しいものであったりする。
ここまで書いて、でもこれはWEBのコンテンツプロバイダーとかも一緒かもしれないと思ったりした。