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UNICEFと動画投稿サイト

つい先日、UNICEF Uses Web 2.0 to Double Video Viewsというおもしろい英語の記事を発見したので、少し訳しながらみなさんとシェアしておきたいと思います。

UNICEFがMySpaceと動画を使って支援者を集めた!


はじめUNICEFでは2分から3分の動画をホームページに掲載していたのですが、なかなか思い通りに広まっていかなかったそうです。そこで、UNICEFはMySpace(海外のmixiのようなサイト)やほかの動画投稿サイト(YouTubeなど)に動画を投稿しました(もちろん無料です!)。すると、なんと1年以内にUNICEFのサイトの動画のアクセスビューを超えるまでになりました。

けれど、それらのビデオは単に投稿しただけではなく、タイトルやタグをちゃんと研究してつけたとのこと。その理由は、動画投稿サイトの利用者が面白い動画を検索するときは、このタイトルやタグを拾いながら検索することが多いからです。

また、UNICEFのMySpaceのページには30,000人以上のFriendsがいます。これだけFriendsを抱えているということは情報を広めるというときに、その威力を発揮するということに他なりません。

このMySpaceのページもいつの間にかこんな数字になったわけではなく、UNICEFの担当チームにはかなりの戦略性があるようです。自分たちのページをより効果的なものにするために分析を重ね、壁紙やアイコン、写真、ポッドキャスト、ニュースをおいています。それだけではなく、親善大使にもお願いをし、そのFriendsに声をかけてもらい、ページへのアクセス数をあげたとのことです。

明確な戦略性を持って


このようにUNICEFの動きを追ってみると明確な戦略性のもとにMySpaceや動画投稿サイトを活用していたことがわかります。それに加えて、UNICEFが元来持っているブランド力も大きく働いています。

しかし、MySpaceや動画投稿サイトは基本的に民主主義的なところですから、有名なだけでは支援者を集められません。ただ、UNICEFの戦略には1つ1つの方法に奇抜さはありませんが、実直で堅実な戦略です。それがブランドの力とうまく相乗効果を生み出したのだと思います。その結果、多くの支援者を集められたのだろうということです。

また、その一方でUNICEFの成功は、何よりそのチームがコンスタントに更新し、運営するという方針を築いてきたことにあります。その継続性こそが一つの形になっているのだと思います。

皆さんのNPOではまだ団体としてここまでの動きを取れないかもしれませんが(それは私たち、しゃらくもそうです)、まずは個人としてこのあたりのツールには慣れ親しんでおくことは必要かもしれません。