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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

Slide the Cityとは

facebookで最近よく見掛ける動画があります。


Slide the City - YouTube

なんじゃー、こりゃ、めちゃ面白そう!これ、日本でできひんのかなーと思って、ざっと調べました。結論としては、イニシアティブがなくてもよいなら可能ってところでしょうか。

以下、調べたこと。ソースは主にホームページから。

  • アメリカとカナダの都市で開催しようとしている。2014年7月にソルトレイクシティで開催されたのが初だと思われる。
  • プールの長さは1,000フィート(ざっと3km)。
  • 一回1,000人くらいの参加を見込んでいる。
  • 参加費は、早期申込で$15、通常予約が$20、当日券が$25。野外ライブのような腕に巻くバンドをくれる。
  • 時間は12時から19時まで。
  • 浮き輪を持ってくることを推奨。今後は、出店や音楽イベントも併設する予定。
  • 当日ボランティアを募集。3交代制で5時間ずつ。
  • マクドナルド財団とユタ州エイズ財団の助成を受けている。
  • 運営は、Nexia Holdingsというソルトレイクシティの会社。理美容、メディア、不動産などを行っている。事業会社というより、投資会社のような感じ。社長は弁護士。LANTERN FESTというイベントも始めている。なんか見たことあるテイストのサイトだ。

ということがわかりました。なんというか、ソーシャルな感じの匂いを漂わせておいて、イベントで釣ろうとするのが透けて見えるなと感じました。

みなとこうべ海上花火における緊急時のソーシャルメディア対応

先週、2014年8月2日に神戸ではみなとこうべ海上花火が開催されました。10,000発、約30万人を動員するという神戸の中でもかなり大きなイベントのひとつです。今年はなかなか興味深い出来事があったので、備忘録ついでにメモしておきます。

当日、朝から雨模様

過去にあったかどうかは知りませんが、当日に神戸では朝から雨でした。今日開催されるかどうかが不安だったので、神戸市のホームページを確認したところ、

雨天決行、荒天中止

とのこと。確かに荒天ではないが、それなりに雨は降っている。どうするんだろうと疑問に思っていました。

昼、神戸市のホームページがつながらなくなる

13時あたりから神戸市の花火大会のホームページがつながらなくなります(完全に落ちたわけではないようです)。「これ、決行かどうかはどうやって判断するんだ?」と思って、Twitteで「神戸花火大会」で検索すると、次のTweetがバズっていました。

え、誰?と思ったりもしたんですが、RT1,052、FAV559ということで、結果的に何度もタイムラインで見ることになりました。

コールセンターはつながらない

この情報を頼りに、15時過ぎにコールセンターに電話するものの、まったくつながらず。そりゃ、30万人のイベントですもんね…。これはTwitterしかないということで見つけたのが神戸新聞Tweet

 完全に速報扱いです。RT581、FAV69。これで会場に行くことを決心しました。

ここで思い出すわけです。あれ、神戸市のTwitterは?

https://twitter.com/kobekoho

神戸花火大会には全く触れず!ちなみに、Facebookも全くスルーでした。

神戸市がやるべきだったこと

みなとこうべ海上花火という大イベントに雨という緊急性から考えるに、めちゃくちゃ多くのひとたちが問い合わせすることが想定されたわけです。そのときは1通でよいんですよ。主催者である神戸市がTwitterFacebookにひとつだけ投稿してくれれば、あとは参加者が拡散させるわけですから。

上で紹介したふたつのアカウントが信頼できないというわけではなく、公式情報がどれだけ大事かってことです。

今回はデマが拡散したわけではありません。ただ、このようなイベントの緊急時対策を検討する際に、TwitterFacebookの対応を考えておくべきという教訓が得られたのかなと思います。

ちなみに、LINEは観測範囲ではなかったので、まったく分からずです。

愛知サマーセミナー(サマセミ)2014に行ってきた

7月19日から7月21日まで開催される愛知サマーセミナーに行ってきました。

元々は、尼崎ソーシャルドリンクスというイベントの参加者の有志で視察に行くというように聞いていたのだけど、フタを開けてみると、8割が尼崎市役所関係者(市長含む)、あと2割が尼崎在住や仕事をやっている人、残るぼく一人だけが神戸生まれ、神戸育ち、仕事も神戸ということで、全く尼崎と関係ない…。

7月20日朝7時20分にJR尼崎駅に集合し、マイクロバスで名古屋まで日帰りツアーです。

ここで、サマセミに簡単に説明しておくと、シブヤ大学などの市民大学のフロンティアみたいなもの。講師も参加者も一般市民(部分的に外部からの講師もいるが)、3日間でのべ6万人が参加するという大規模なもの。今年度が第26回、つまり26年前に始めたひとがいるということ。

会場は、名経大高蔵中学・高校、名古屋大谷高校、名古屋市立大学がメインで、あとは地元の商店街や中学校なども。

以下、写真と共に当日を振り返ります。

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会場近くの電信柱にはこんなふうにのぼりが上がっています。ちなみに、あちこちで高校生が看板を持って、道案内をしてくれます。

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初上陸。名古屋市立大学の正門?前かな。

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残念ながら、文科省の下村大臣は来れなくなったとのこと。内閣改造の噂もありますもんね。

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校内ではこんなふうにドリンク、パン、おにぎりなんかが安く売られています。一日の間に授業は4時間、1つの授業が1時間30分あり、昼休みも40分しかないので、すべての授業を受けようとすると、たぶん昼ごはんはゆっくり食べられない。

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たんなるハーレーダビッドソンに見えますが、これもれっきとした授業の一環。展示という扱いですね。ハーレーの所有者のひとたちが児童虐待防止のキャンペーンを手伝っています。

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会場近くの雁道商店街。模擬店がいくつか出ていました。

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ついでなので、商店街近くの角忠味噌煮込みうどんを食べる。うまい!

授業中は写真を撮影しなかったのですが、僕が出たのは、

  • 松香洋子さん 21世紀型学力子供の特性を生かす英語学習
  • 仁藤夢乃さん 高校生が置かれている世界

でした。どちらもその分野の入門編みたいな内容でした。個人的にはちょっと物足りなかったので、自分が全く知らない分野に出てみたほうがよいんでしょうね。

あと、体育館では、TRFのSAMが「1日でわかるダンスの基礎(ダンスは誰にでも踊れる)」をやっていて、すごい数の参加者数でした。それも9割が女性で、中学生や高校生。

感想

  • 写真では伝わりにくいと思いますが、参加者、ボランティア、講師数ともにものすごい。これだけの数をマネジメントすると思うとゾッとします。簡単にはレプリケートできないでしょうね。
  • 生涯学習といえばシニアですが、サマセミは各高校の授業の一環としても取り組まれているためか、とにかく高校生の数が多い。高校生の時からいろんな大人とナマの社会課題について議論する機会があるのは本当に大事だと思う。シチズンシップ教育というのだろうか。
  • ほかの市民大学シブヤ大学や神戸モトマチ大学など)は、社会人の若手の人たちの参加が多い印象だが、サマセミは高校生が圧倒的に多く、あとはそれぞれの世代が均等にいるように思えた。サマセミは元々私学の先生方から始まったイベントだということで、そのあたりに違いが出るのかもしれない。
  • そのためか、講座内容は正直ちょっと微妙。もっと突っ込んでやってほしいと感じてしまう。たんに僕が出た講座がそうだけだったかもしれない。

このように考えると、地域の高校生のシチズンシップを育くむための仕組みとしては面白いけれど、ものすごい労力を使っているはずなので、費用対効果はどうなんだろうという疑問が生まれますね。

また、フォーラム、セミナーなどの何かを伝える系のプログラムはどうしても双方向性が生まれにくいんですけど、講師、スタッフもボランティアをお願いすることで、双方向性が生まれやすくなっています。フォーラム、セミナーとはまた違うパッケージとしての特徴は頭に入れておいてもよさそうです。