新聞社のナビゲーションで見るユーザビリティ
Yahoo!基金から助成金をもらって、アクセシビリティの啓蒙 - TRANSで書きましたが、今年度うちのNPO法人はYahoo!基金から助成金を得て、Open Accessibility Library Projectというのをやっております。
そのインタビューの中でシニアの方からこんなおもしろい指摘があったので、メモ代わりに書いておきます。
まず、次の各新聞社のサイトを見てください。
朝日新聞
先ほどのシニアの方に言わせると、この中で1つだけ違和感を感じるというか、使いにくいサイトがあるんだそうです。さて、それはどれか。
回答
答えは毎日新聞のサイト。
理由はいたって簡単。毎日新聞以外のサイトは、ニュースのカテゴリごとにタブ型のグローバルナビゲーションがあるのですが、毎日新聞は左側にナビゲーションがあるからです。そのため、各新聞社のサイトを見比べることが日課になっているこの方にとっては、ナビゲーションが異なる毎日新聞のサイトが使いづらくなってしまうわけですね。
毎日新聞のナビゲーションが特段悪いわけではありません。しかし、このようにサイトを比較しながら利用される場合には、ほかのサイトで使われているデザインパターンを踏襲したほうがよいかもしれません。これをヤコブ・ニールセン風に表現すると、
ユーザは、大部分の時間を他のサイトで過ごしている。
http://www.usability.gr.jp/alertbox/20040913.html
ということになるのかな、と思います。