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TRANS

神戸のNPOやソーシャルビジネスの創業・起業のお手伝い

周りのシニアのIT利用動向

ユーザビリティ・アクセシビリティ

意外にいろんなIT道具を使っている周りのシニアたち。できれば、年度年度の比較的なこともやっていければなと思い、とりあえずエントリーしておく。


パソコン
使い方は人それぞれ。ネットでいろんなものを検索して、Amazonでショッピングする人もいれば、単に自分の好きなサイトを巡回するだけの人もいる。ネットを使わない人だって多い。


ただ、なぜかパソコン本体は国産メーカーであることがほとんど。僕の愛用機はDELLだけど、「DELLって何?」と聞かれることが意外に多い。やはり富士通やNECのほうが安心するのかな。


携帯電話
ほぼ必需品に近い感じがする。数年前は「高校生に携帯電話などいらん!」と言っていた世代はどこへ行ってしまったのか。


最近のシニア層は忙しい。特に、地域活動やボランティアなどで積極的に活動しているシニアたちは。企業を卒業し(この言い回しをするシニアは結構多い)、複数の市民団体やNPOでいろんなことにチャレンジする。次第にネットワークも拡大し、いろんな人と連絡を取り合う必要性が生まれてくる。その上で、かわいい孫や娘たちにも連絡をたまには取りたい。もちろん、夫や妻とも連絡しあう。そのため、携帯電話が必需品になりつつある。


ただ、携帯電話はシニアにとって、「電話する」+「メールする」の2つの機能で十分なようだ。自分のパソコンのメールを携帯電話でチェックする人は見たことがないし、そもそも携帯電話でネットに接続して何々という人に会ったことがない。また、携帯のスケジュール帳を使うこともないし、着メロをダウンロードして利用するも稀なのだろう。要は、電話とメールさえできれば十分だという人が圧倒的な数を占めている。


ちなみに、パソコンと携帯のメールの浸透度では、携帯のほうが圧倒的だと思う。たぶん、パソコンのキーボードに比べて、携帯のほうが取っ付きやすいのだと思う。あとは、携帯でメールをするのが好きか、嫌いか。このへんは僕たちの世代が好きか、嫌いかで分かれるのとあまり変わりはない。


デジタルカメラ
持っている人は意外に多い。先ほどの携帯電話との話で絡めると、携帯電話はあくまで「電話する」+「メールする」の機能であって、いくらカメラに携帯電話が付いていようと、携帯で写真を撮るシニアには会ったことがない。大体において、携帯とカメラは別物と認識しており、携帯とは別にデジカメを所持している人が多い。


デジカメを持つ理由は様々なのだろうが、

  1. たまたま、誰かがデジカメを持っていて、買ってみたらはまってしまった。
  2. 元々写真が趣味で、いつの間にやら自分の周りはアナログからデジタルに乗り換えつつある。だから、周りに置いて行かれないように買った。

という2つの動機が多いように思う。


どちらにせよ、今のデジカメはシニアにとっては使いにくいのは間違いない。まず、機能が多すぎる。携帯電話も電話するか、メールするかの機能しか使わないなのに、デジカメはもっと多くの項目を設定できたりする。「オートフォーカス/マニュアル」を設定する、ズームを合わせる、シャッターを押す、今まで撮った写真を見るくらいの機能で十分であると思う。動画を撮影できるものが最近のデジカメの主流だが、動画を撮りたいシニアはデジカメを買わず、そのもののデジタルビデオカメラを買うと思う。


また、最近のデジカメは小さくなりすぎていて、それが逆にネックになっているシニアは意外に多い。単純に「ボタンが見えない」「ボタンが押しにくい」などの苦情は僕もよく聞く。それに加えての多機能性。デジカメ自体はシニアにとって、非常によい商品なのに、使いにくい商品が多かったりする。


例えば、キャズムを超えろ! - 団塊〜シニア層向けのWeb設計 やっちゃいけない10のUIにも書かれているが、「アイコンは理解されない 使う場合は添え書きを」という点が正に抜け落ちている。いろんなアイコンがデジカメには付いているが、一体なにがどの機能で、どのボタンを押せば前の画面に戻るのかが一向に分からない(正直、これは僕も分からない)。昨日デジカメを教えた人も、一番基本的な「再生する」「オートで撮影」「マニュアルで撮影」「動画を撮影」というのを5回くらい教える破目になった。そもそもアイコンが役立っていない典型例である。


ブログ
ケースバイケースだが、一度始めると、長続きする人が多い。僕の周りでブログをやっているシニアは、それこそ毎日毎日飽きずに書いている。内容はその人自身の日記もあれば、作っている料理のことを紹介することもある。このへんは個人の嗜好がそのまま反映されるようだ。


そういえば、シナトラ千代子 - ブロガーはすでに滅びの道を歩んでいるで、これからは団塊の世代がブログを牽引していくみたいな記事があったが、確かに実感として分かる。彼らは時間もあり、ネタも豊富で、若い人のように飽き性でもない(そうでもないかもしれないが)。


使っているブログサービスは、YahooやBiglobe、niftyなど、元々有名な会社がそのままブログサービスを展開していて、そのブログを使っている人が多い。Yahooはもちろんのこと、Biglobeやniftyなどはネット回線を接続しているISPがそういった会社で、ブログもそのISPのものを使うというのが割合よくあるみたいだ。


ちなみに、シニアはHTMLタグなどには滅法弱い。そのため、周りでもはてなダイアリーなどの直接HTMLが表示されるようなブログを使っている人は少ないと思う。また、FC2などの多機能ブログにも弱い。あと、デジカメで撮った写真をブログに掲載することが多いので、ブログに貼り付けるときに、

  • ブログに貼り付けられる写真の容量制限が小さいもの
  • 写真を自動的に一定のサイズにリサイズしてくれないもの

こういった機能のブログは敬遠される傾向にあるようだ。わざわざ写真編集ソフトを用いて、写真をリサイズするシニアはいないんじゃないのだろうか。


SNS
メディアパブさんの記事によると、

MySpaceの場合,今年8月の月間ユニークユーザー数は前年同期の2.5倍以上も増えている。

55歳以上のユニークユーザー数の増え方も凄く,昨年の155万から今年は614万人と,12〜17歳層と変わらない人数に膨れあがっているのだ。

とのこと。実際、mixiでも55歳以上で検索をかけると、30,000人以上がヒットする。SNSはシニアにも受け入れられつつあるのだと思う。最近、知り合いのシニアもmixiに娘さんから招待してもらって、登録したと話していた。その人は、「自分の住んでいる身近な地域の情報が入るし、娘が日記を書いているから、ちゃんと元気にやっているかも分かるし、便利よ」と言っていた。このへんは以前紹介した使いやすさを考えてみる。(アクティブシニア・シルバー層の現場から)に詳しくある。


かといって、SNSに入会しているシニアはまだまだ絶対的少数だと思う。SNSはブログなどに比べて多機能な分、どうしてもある程度使いこなすまでに時間がかかる。


と、まあこんな感じが2006年現在のシニアのIT利用動向。めちゃくちゃ使いこなしているわけでもないのだろうけど、時間が豊富で、学ぶ意欲が高いシニアのことだから、僕らみたいな世代はどんどんキャッチアップされていくのだろうと思う。