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障害者と自立意識、もしくは養護学校

http://d.hatena.ne.jp/moonstones/20060829/1156870851
障害者は養護学校に素直に行ったほうが幸せだと思う。

うちの兄貴は身体障害者でも、自分でよろよろながらも歩ける。

トイレには行けるし、自分で水分補給も出来る。ご飯もこぼすけど自分で食べられる。

けど小・中・高とも養護学校に行っていた。

全体的に同意できる記事なのだけど、この部分のみ引っ掛かるなー。


確かに、障害者は養護学校に行ったほうがよいこともある。普通の学校では設備や教育の面からも、資金的にも周りの子どものことを考えても、養護学校という選択肢はありだろうとは思う。


ただし、だ。例えば、重度の障害を持つ子どもが生まれて、それで養護学校に行ったとする。養護学校を卒業しても、就職先はほとんどない。すると、行き先は地元の小規模作業所。もしくは施設となる。


この結果、その人の周りには人生の中で、親や福祉関係、先生しか関係を持ったことがないということになる。何とも狭い世界でしか生きられないことになってしまう。(もちろん、一概には言えないのだけど)障害を持つ親が養護学校ではなく、普通の学校に行かせたいと思うのは、このへんを危惧してという理由だ。自分の子どもにもっといろんな人や社会に触れてほしいという思いなのだ。


その権利はどうなるのだろうか。単なる思いではないのだろうか。そんな権利すらも奪ってしまい、強制的に養護学校に行かせるというのは、個人的にはどうなんだろうと思っている。せめて、選択することができる環境こそは必要だと思う。