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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

みなとこうべ海上花火における緊急時のソーシャルメディア対応

先週、2014年8月2日に神戸ではみなとこうべ海上花火が開催されました。10,000発、約30万人を動員するという神戸の中でもかなり大きなイベントのひとつです。今年はなかなか興味深い出来事があったので、備忘録ついでにメモしておきます。

当日、朝から雨模様

過去にあったかどうかは知りませんが、当日に神戸では朝から雨でした。今日開催されるかどうかが不安だったので、神戸市のホームページを確認したところ、

雨天決行、荒天中止

とのこと。確かに荒天ではないが、それなりに雨は降っている。どうするんだろうと疑問に思っていました。

昼、神戸市のホームページがつながらなくなる

13時あたりから神戸市の花火大会のホームページがつながらなくなります(完全に落ちたわけではないようです)。「これ、決行かどうかはどうやって判断するんだ?」と思って、Twitteで「神戸花火大会」で検索すると、次のTweetがバズっていました。

え、誰?と思ったりもしたんですが、RT1,052、FAV559ということで、結果的に何度もタイムラインで見ることになりました。

コールセンターはつながらない

この情報を頼りに、15時過ぎにコールセンターに電話するものの、まったくつながらず。そりゃ、30万人のイベントですもんね…。これはTwitterしかないということで見つけたのが神戸新聞Tweet

 完全に速報扱いです。RT581、FAV69。これで会場に行くことを決心しました。

ここで思い出すわけです。あれ、神戸市のTwitterは?

https://twitter.com/kobekoho

神戸花火大会には全く触れず!ちなみに、Facebookも全くスルーでした。

神戸市がやるべきだったこと

みなとこうべ海上花火という大イベントに雨という緊急性から考えるに、めちゃくちゃ多くのひとたちが問い合わせすることが想定されたわけです。そのときは1通でよいんですよ。主催者である神戸市がTwitterFacebookにひとつだけ投稿してくれれば、あとは参加者が拡散させるわけですから。

上で紹介したふたつのアカウントが信頼できないというわけではなく、公式情報がどれだけ大事かってことです。

今回はデマが拡散したわけではありません。ただ、このようなイベントの緊急時対策を検討する際に、TwitterFacebookの対応を考えておくべきという教訓が得られたのかなと思います。

ちなみに、LINEは観測範囲ではなかったので、まったく分からずです。

愛知サマーセミナー(サマセミ)2014に行ってきた

7月19日から7月21日まで開催される愛知サマーセミナーに行ってきました。

元々は、尼崎ソーシャルドリンクスというイベントの参加者の有志で視察に行くというように聞いていたのだけど、フタを開けてみると、8割が尼崎市役所関係者(市長含む)、あと2割が尼崎在住や仕事をやっている人、残るぼく一人だけが神戸生まれ、神戸育ち、仕事も神戸ということで、全く尼崎と関係ない…。

7月20日朝7時20分にJR尼崎駅に集合し、マイクロバスで名古屋まで日帰りツアーです。

ここで、サマセミに簡単に説明しておくと、シブヤ大学などの市民大学のフロンティアみたいなもの。講師も参加者も一般市民(部分的に外部からの講師もいるが)、3日間でのべ6万人が参加するという大規模なもの。今年度が第26回、つまり26年前に始めたひとがいるということ。

会場は、名経大高蔵中学・高校、名古屋大谷高校、名古屋市立大学がメインで、あとは地元の商店街や中学校なども。

以下、写真と共に当日を振り返ります。

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会場近くの電信柱にはこんなふうにのぼりが上がっています。ちなみに、あちこちで高校生が看板を持って、道案内をしてくれます。

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初上陸。名古屋市立大学の正門?前かな。

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残念ながら、文科省の下村大臣は来れなくなったとのこと。内閣改造の噂もありますもんね。

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校内ではこんなふうにドリンク、パン、おにぎりなんかが安く売られています。一日の間に授業は4時間、1つの授業が1時間30分あり、昼休みも40分しかないので、すべての授業を受けようとすると、たぶん昼ごはんはゆっくり食べられない。

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たんなるハーレーダビッドソンに見えますが、これもれっきとした授業の一環。展示という扱いですね。ハーレーの所有者のひとたちが児童虐待防止のキャンペーンを手伝っています。

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会場近くの雁道商店街。模擬店がいくつか出ていました。

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ついでなので、商店街近くの角忠味噌煮込みうどんを食べる。うまい!

授業中は写真を撮影しなかったのですが、僕が出たのは、

  • 松香洋子さん 21世紀型学力子供の特性を生かす英語学習
  • 仁藤夢乃さん 高校生が置かれている世界

でした。どちらもその分野の入門編みたいな内容でした。個人的にはちょっと物足りなかったので、自分が全く知らない分野に出てみたほうがよいんでしょうね。

あと、体育館では、TRFのSAMが「1日でわかるダンスの基礎(ダンスは誰にでも踊れる)」をやっていて、すごい数の参加者数でした。それも9割が女性で、中学生や高校生。

感想

  • 写真では伝わりにくいと思いますが、参加者、ボランティア、講師数ともにものすごい。これだけの数をマネジメントすると思うとゾッとします。簡単にはレプリケートできないでしょうね。
  • 生涯学習といえばシニアですが、サマセミは各高校の授業の一環としても取り組まれているためか、とにかく高校生の数が多い。高校生の時からいろんな大人とナマの社会課題について議論する機会があるのは本当に大事だと思う。シチズンシップ教育というのだろうか。
  • ほかの市民大学シブヤ大学や神戸モトマチ大学など)は、社会人の若手の人たちの参加が多い印象だが、サマセミは高校生が圧倒的に多く、あとはそれぞれの世代が均等にいるように思えた。サマセミは元々私学の先生方から始まったイベントだということで、そのあたりに違いが出るのかもしれない。
  • そのためか、講座内容は正直ちょっと微妙。もっと突っ込んでやってほしいと感じてしまう。たんに僕が出た講座がそうだけだったかもしれない。

このように考えると、地域の高校生のシチズンシップを育くむための仕組みとしては面白いけれど、ものすごい労力を使っているはずなので、費用対効果はどうなんだろうという疑問が生まれますね。

また、フォーラム、セミナーなどの何かを伝える系のプログラムはどうしても双方向性が生まれにくいんですけど、講師、スタッフもボランティアをお願いすることで、双方向性が生まれやすくなっています。フォーラム、セミナーとはまた違うパッケージとしての特徴は頭に入れておいてもよさそうです。

神戸・新開地の15年前を思い出す

新開地は、15年前くらい、高校のときに2年間半くらいアルバイトをしていて、青春時代のかなりを過ごしたといっても過言ではありません。

神戸アートビレッジセンターWalkin' About at 新開地に参加し、久しぶりにゆっくり歩いてきました。15年前によく行った店、街がどういうふうに変わったのかをメモしておこうと思います。

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街中に警備員。15年前はなかった光景です。聞くところによると、ボートの競艇場ができたことで、その影響とか。

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場所は変わってメトロこうべ。新開地から高速神戸をつなぐ地下道。この絵画はずっとここに飾られています。少なくとも15年間。

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高校時代は気づきませんでしたが、その横に絵画の説明文があります。制作者経歴を見ると、1997年現在神戸芸工大に在学中となっています。僕が新開地でバイトをしていたのは、1997年から1999年なので不思議な縁を感じます。

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メトロこうべ内の古本屋。相変わらず。お店というより、露店かな。

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卓球場。地下に10以上のコートが並ぶ光景は圧巻。15年前に比べて世代交代が起こっているのかもしれません。シニアから小学生までがコートを埋めています。

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ゲーセン。1回50円という破格の値段。当時はどうだっただろう。100円だったような気が。ここには面白いポスターが貼ってましたが、撮り忘れ。

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新開地駅東口から地上に上る途中にパチンコ屋があり、その前には立ち食いそばがあります。その手前にはゲーセンがありました。今はもう閉店してしまっています。バイトの休憩時間によく行ったなーと。

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八喜為と書いて、はきだめ、と読みます。若い人からおっちゃんまで、めっちゃさまざまな人が飲む。俺らもよく行きました。

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ここは15年前は違う店名でした。にんじんだったような。でも、お店はそのままなんですよね。前も喫茶店だし、外観も一緒。オーナーが変わっただけかな。

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新開地駅東口を出るとすぐにある空き店舗。以前は本屋でした。結構、最近までやっていたような気もしますが、記憶違いでしょうか。

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ピロシキやたこ焼きを持ち帰ったり、店内で食べられる店。高校生にとってはコスパがよくなかったので、2年の間に行ったのは1回とか2回とか。

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僕が働いていた喫茶店の隣にある姉妹店。立ち飲みの串カツ屋さん。おおえす、という店です。ちなみに、うちの喫茶店と後ろの休憩所がつながっており、アルバイトはたまにそれぞれの店に異動したりすることもありました。

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お菓子屋さんのマルシゲ。ここも15年前から変わらずだと思います。

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ここが僕が働いていた喫茶店ニューOS。すでになくなってしまっています。15年前から売上がよくなくて(笑)、どんどんシフトが削られて、ワンオペ状態になってしまっていました。

カフェではなく、喫茶店という表現が最も正しい。コーヒー、紅茶、スパゲティ、サラダ、サンドイッチ。ここまではOK。最後の半年間は焼きそばをやってましたからね。迷走ですね。

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上の串カツ屋おおえすの隣りにあった果物屋さん。新開地駅の西口のすぐ近くでした。残念ながら、こちらも閉店。ロックな感じのおにいさんが経営していました。

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今や新開地のランドマークのようになったROUND 1。ただ、僕たちはバイト仲間とよくカラオケに行っていたんですよね。でも、ROUND 1は当時ありませんでした。結局、そのカラオケ屋は発見できずじまいでした。

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赤ひげ。昼間から飲める居酒屋。最後に行ったのは就活をやっていた21歳のときでしょうか。安いし、うまい。席のレイアウトがめっちゃ特殊です。一見の価値あり。

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赤ひげをもうひとつ。これは南側のアーケード沿いにあります。何度か行ったことあるかな。今は居酒屋なんですけど、当時は焼き鳥のどんぶりを出していたような記憶があります。ほかの店と思い違いしているのかな。

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多聞通沿いにあるロイヤルホスト。たんなるファミレスなんですが、僕にとっては思い出の場所。バイト仲間とカラオケでオールして、次の日の9時からバイトのときにはここで寝てましたねー。お店の方、すいません><

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カプセルサウナもあります。一度だけ、居酒屋に行ったあと、終電なくなって、そのときに店長に連れて行かれて、泊まったことがあります。それが人生初のカプセルサウナ。

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競艇場ですね。Wikipediaによると、1999年4月オープンなので、僕がバイトをやめる数ヶ月前ですね。そのときは、「なんで、新開地につくるの?もっとまちの感じが悪くなるやん」なんてことを思った記憶があります。

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最後に下世話な話題を2つほど。

今はマンションになっていますが、このどちらかの敷地がラブホでした。確か「L」とかっていう名前じゃなかったかな。今は小綺麗なマンションになってしまっています。

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もう一つラブホネタ。ここはずっとありますね。多聞通。若かりし頃はバイト仲間で新開地近辺のラブホの情報を共有していまして(笑)、ここに行ったことがあるという人は会わなかったですね。こんなに目立つのに。評判がよくなかったのかな。

高校生の時なのにアウトな話題もありますが、さすがに時効でしょう。こうやって思い出していくと、意外と覚えていることに驚きです。たぶん、高校生という特殊な時期だったからだろうなと思います。いまは、新しい店ができて、古い店がなくなっても、もうそこに何があったのかは簡単には思い出せません。

自分の青春時代を送った新開地。このゴチャゴチャした感じがやっぱいいですね。