Office Live Betaレビュー(結構、真面目に使ってみました)
GIGAZINEさんのところで、マイクロソフトがOffice Live Betaなるものを発表したと聞いて、夜通し頑張っていろいろと触ってみた。
Office Live BetaがどんなものかはGIGAZINEさんの記事を読んでもらうとして、自分でいろいろと触ってみた。結果、できたのがこんなサイト。ちなみに、プランはOffice Live Basics。完全無料プランのもの。
http://temp.aratakojimacom.officelive.com/default.aspx
えーと、GIGAZINEさんの書いてある通り、本当に「それなりのウェブサイト」が割合短時間(2時間ほど)で完成した。(コンテンツはグダグダなので、気にしないで下さい)
このサービスの売りの独自ドメインはたぶん現時点ではまだ反映されていないだけだと思う。(このアドレスからリダイレクトするみたいな記述がヘルプのページにあったような気もする)
以下、詳しいレビュー。
管理ページにもいろいろと機能があるみたいだけど、Webサイトに関係するトップはこんな感じ。
真ん中に実際に作ったページの一覧が並んでいる。で、左側がその他のメニューなど。使い勝手は慣れてしまえば悪くない。
アクセス解析もある。
過去4か月分だけのようだが、Google並みの詳しいアクセス解析ができるよう。個人的にはGoogleのやつよりも見やすいと思う。
で、実際にページを作るシステムはこの管理ページとは別ウィンドウで作業することになる。主に、2つのページから構成される。
こっちがデザインを構成するページ。配色を変えることができたり、テーマを選びデザインをがらっと変えることができたり、ヘッダーのデザインを変えれたりする。が、デザインがダサい。というより、アメリカ的な雰囲気。できれば、VOX並みのデザインを揃えてくれると嬉しい。
「でも、ロゴちゃんと作れてるじゃん」という方。ごめんなさい。これは、http://www.logomaker.com/で作ったものを入れ込んでいる。でも、h1は元々画像を入れることはできなくて、文字しか入力できない。そこで、文字を空白にして、画像をロゴとして入れているわけだけど、この画像にはalt属性なんかも指定できない。そのため、h1は空白の上、ロゴはalt属性なし、というかなり痛いコーディングになっている。
で、このページでコンテンツを実際に書き込んでいく。Wordみたいな雰囲気。
HTMLは使うことはできるけれど、外部CSSなどをリンクできないようであるため、もしCSSを使ったデザインをしたいのであれば、style属性を直接HTMLの中に入れるしかないと思う。ちなみに、僕が作ったサイトのトップページにはオレンジ色で装飾されているHTML(「ここは直接HTMLで書き込んでいる」という文面と共に)が出てくるはずなのだが、なぜかFirefoxでは表示されない。
また、コンテンツを書き始めてある一定の段階にまで作業をさかのぼりたい時の、操作手順が分からない。Ctrl + Zは効かないわけだけど、どうすればいいのか分からない。
良いところも書いておくと、画像以外にもWordのドキュメントをアップもできるし、ページ内で画像のサイズを調整できたりもする。また、カラムを2カラムや3カラムなど結構好き勝手に変更できたり、グローバルナビゲーションもある程度いじることはできる。はたまた、お問い合わせフォームなども設置可能であったりする。サイトの横幅は780pxと100%、2つの種類から選ぶことができる。
上のサンプルサイトをいろいろと触ってもらえれば、大体こんなことができるんだという想像はつくかなとは思う。
ただ、出来上がったサイトのコードはグダグダであったり、ヘッダー、フッター、レイアウト、ナビゲーションなどのデザインの細かい変更はほとんど無理なよう。あくまで、テンプレートと配色を選ぶのみ(でも、上位プランはHTMLを完全に書けると謳っている)
というわけで、細かいデザインやサービス内で提供されているテンプレートがどうしても気に入らないという人には向かないものだと思う。けれど、「まあ、デザインは何でもいいから、とりあえずホームページを持ちたいんだよね」という人にはよいのかもしれない。
正直まともなレビューにはならなかったけれど、使ってみた本人としての感想は「まあ、悪くはないけれど、中堅以上の会社にはちょっと厳しい感じ。中小、零細企業やNPOなんかには役立ちそうな感じがする。あとは、個人がとりあえず持っておくサイト(例えば、僕のように普段はブログメインだけど、いずれは自分の自己紹介的なページがほしいなど)としては便利そう」。