7月19日から7月21日まで開催される愛知サマーセミナーに行ってきました。
元々は、尼崎ソーシャルドリンクスというイベントの参加者の有志で視察に行くというように聞いていたのだけど、フタを開けてみると、8割が尼崎市役所関係者(市長含む)、あと2割が尼崎在住や仕事をやっている人、残るぼく一人だけが神戸生まれ、神戸育ち、仕事も神戸ということで、全く尼崎と関係ない…。
7月20日朝7時20分にJR尼崎駅に集合し、マイクロバスで名古屋まで日帰りツアーです。
ここで、サマセミに簡単に説明しておくと、シブヤ大学などの市民大学のフロンティアみたいなもの。講師も参加者も一般市民(部分的に外部からの講師もいるが)、3日間でのべ6万人が参加するという大規模なもの。今年度が第26回、つまり26年前に始めたひとがいるということ。
会場は、名経大高蔵中学・高校、名古屋大谷高校、名古屋市立大学がメインで、あとは地元の商店街や中学校なども。
以下、写真と共に当日を振り返ります。
会場近くの電信柱にはこんなふうにのぼりが上がっています。ちなみに、あちこちで高校生が看板を持って、道案内をしてくれます。
初上陸。名古屋市立大学の正門?前かな。
残念ながら、文科省の下村大臣は来れなくなったとのこと。内閣改造の噂もありますもんね。
校内ではこんなふうにドリンク、パン、おにぎりなんかが安く売られています。一日の間に授業は4時間、1つの授業が1時間30分あり、昼休みも40分しかないので、すべての授業を受けようとすると、たぶん昼ごはんはゆっくり食べられない。
たんなるハーレーダビッドソンに見えますが、これもれっきとした授業の一環。展示という扱いですね。ハーレーの所有者のひとたちが児童虐待防止のキャンペーンを手伝っています。
会場近くの雁道商店街。模擬店がいくつか出ていました。
ついでなので、商店街近くの角忠で味噌煮込みうどんを食べる。うまい!
授業中は写真を撮影しなかったのですが、僕が出たのは、
- 松香洋子さん 21世紀型学力子供の特性を生かす英語学習
- 仁藤夢乃さん 高校生が置かれている世界
でした。どちらもその分野の入門編みたいな内容でした。個人的にはちょっと物足りなかったので、自分が全く知らない分野に出てみたほうがよいんでしょうね。
あと、体育館では、TRFのSAMが「1日でわかるダンスの基礎(ダンスは誰にでも踊れる)」をやっていて、すごい数の参加者数でした。それも9割が女性で、中学生や高校生。
感想
- 写真では伝わりにくいと思いますが、参加者、ボランティア、講師数ともにものすごい。これだけの数をマネジメントすると思うとゾッとします。簡単にはレプリケートできないでしょうね。
- 生涯学習といえばシニアですが、サマセミは各高校の授業の一環としても取り組まれているためか、とにかく高校生の数が多い。高校生の時からいろんな大人とナマの社会課題について議論する機会があるのは本当に大事だと思う。シチズンシップ教育というのだろうか。
- ほかの市民大学(シブヤ大学や神戸モトマチ大学など)は、社会人の若手の人たちの参加が多い印象だが、サマセミは高校生が圧倒的に多く、あとはそれぞれの世代が均等にいるように思えた。サマセミは元々私学の先生方から始まったイベントだということで、そのあたりに違いが出るのかもしれない。
- そのためか、講座内容は正直ちょっと微妙。もっと突っ込んでやってほしいと感じてしまう。たんに僕が出た講座がそうだけだったかもしれない。
このように考えると、地域の高校生のシチズンシップを育くむための仕組みとしては面白いけれど、ものすごい労力を使っているはずなので、費用対効果はどうなんだろうという疑問が生まれますね。
また、フォーラム、セミナーなどの何かを伝える系のプログラムはどうしても双方向性が生まれにくいんですけど、講師、スタッフもボランティアをお願いすることで、双方向性が生まれやすくなっています。フォーラム、セミナーとはまた違うパッケージとしての特徴は頭に入れておいてもよさそうです。