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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

NPOとSNSの使いどころ

僕の周りではここ数年くらいからか、NPOSNSの利活用が増えている印象を受けます。もちろんメリットもあるのですが、作ればOKというわけでもないのです。

地域SNS、就職SNSなどSNSの勃興


先ほどこんなニュースを見つけました。横浜のNPOが若年層を対象に「就職支援SNS」を開設 - ヨコハマ経済新聞
若者就職支援に取り組むNPO法人「ユースポート横濱」(横浜市西区北幸)は7月7日、就職活動と就職後の支援に特化したSNSソーシャル・ネットワーキング・サービス)「ヤングジョブスクエアSNS」を開設した。

なるほど、確かにこういったアプローチはありですね。SNSは囲い込みが自動的にできます。ちなみに、システムはOpenSNP。地域SNSで有名なひょこむが確か開発元のはずです。

ちなみに、わたしたち、NPO法人しゃらく地域SNSを持っています。いきがい.ccというSNS。こちらは兵庫県のシニアを中心としており、平均年齢が59歳とちょっと毛色の変わったものになっています。

はたまた、最近香川県の某NPO法人が地域SNSを作りたいという相談がありました。

うーん、こう考えると、今いろいろなNPOSNSを使って何かをやろうと動いているんだなと実感できます。NPOからすると、コミュニケーションというのは非常に重要。それで情報が一方方向になる単なるホームページではなくて、コミュニケーションが図れるサイトを目指す。故にSNSと。もちろん、OpenPNEが広がったのも大きな理由なのは間違いありません。

NPOSNSをうまく利用できるポイント


ただ、今後数年でどれだけのSNSが生き残っていくかについてはあまり明るい見通しを立てられないんじゃないかなと勝手に予測しています。理由は次の点です。

こんなところかなと思っています。要は主要SNSがどんどん規模が大きくなり、NPOが運営されるような小さなSNSは淘汰されていくんじゃないかなと思うわけです。

ただ、それでもうまくやっていけるところはニッチをいかにして狙い、取り込むのかという一点に尽きると思います。地域だけではダメで、もう1つ特化がほしいところ。例えば、地域+シニア、地域+就職など。

NPOは元来あまり資金力も技術力もありません。しかし、地域に根ざした活動、またはその関係のネットワークを広く有していることもあります。そこで、少ないリソースをうまく配分し、それらのネットワークや活動をうまく取り込み、集中特化することが必要なのだと思います。