年収は住むところで決まる
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学
- 作者: エンリコ・モレッティ,安田洋祐(解説),池村千秋
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2014/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『年収は住むところで決まる』を読了。リチャードフロリダのクリエイティブシティ論だと思ってたら、全然違うものだった。むしろ、反証しているもの。
主張はいたって単純で、イノベーション産業はその乗数効果によりある地域のみで雇用や生活に資するものだから、これから都市が生き残るにはイノベーション産業を作っていかなあかんで、ってこと。なるほど。
主張には同意するんだけど、高技能労働者と低技能労働者の賃金の格差とイノベーション産業による地域の生活コストの増大。ジェントリフィケーションについての言及がないこと。そもそもイノベーション産業の定義がなされていないことは気になるかな。
でも、一気に読んでしまえる面白い本だった。