ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)より
- 手に入る商品のテールは思ったよりずっと長い。
- 経済的に、テールの商品にも手が届くようになった。
- 全部足せばニッチは重要な市場になり得る。
- 大成功したインターネットビジネスは、何らかの形でロングテールを利用している。
- 文化と経済が需要曲線のヘッドにある比較的少数のヒット(主流派の製品や市場)に焦点を合わせるのをやめ、テールにある無数のニッチへ移行する。
- ロングテールは販売コストを下げれば下げるほど選択肢を増やせる倍々ゲームだ。
- フィルタがなければロングテールはただの雑音になる危険性がある。
- ロングテールは品質において最高から最悪までの幅広いダイナミックレンジを持つ。普通の店舗は比較的狭いダイナミックレンジで、だいたい普通から良まで。
- 多くの人たちにとって最高の商品はテールにある。
- 予測によるフィルタは市場にたどり着く前に商品をふるいにかける。レコメンデーションなどのフィルタは、特定の分野の中でいちばんいいものを見つけていく。商品を全部放出して市場に仕分けを任せる。
- ヘッドの商品しか置かないと、顧客はすぐ別のものを欲しがるけれど提供できない。いっぽうテールの商品しかないと、顧客がどこから見ていけばいいかわからなくなる。ヘッドとテールの商品を両方提供するのが大事なポイントだ。
- 誰が彼らに影響を及ぼしているのかを見極め、そこへエネルギーを集中させることだ。メッセージを送るよりも、耳を傾けることから始まる。
ロングテール時代の6つのテーマ
- ニッチ商品はヒット商品よりもはるかに多い。
- ニッチ商品を入手するコストが劇的に下がってきた。提供できる商品の種類は大きく広がった。
- レコメンデーションや人気ランキングなどのフィルタが需要をテールに導くことができる。
- 需要曲線はなだらかになる。
- ニッチ商品の数はたくさんある。それらをすべて合わせればヒット商品市場を張り合える。
- 以上の要素が揃えば、自然な需要の姿が現れる。
ロングテールビジネスを発展させるコツ
- すべての商品が手に入るようにする。
- ほしい商品を見つける手助けをする。
ロングテールの集積者としての成功するための9つの法則
- 在庫をできるだけ集めるか、消してしまう(Amazonのマーケットプレイスなど)
- 顧客に仕事をしてもらう(レビューなど)
- 流通手段を増やす
- 消費形態を増やす(音楽を1曲単位で販売するなど)
- 価格を変動させる(オークションで買うなど)
- 情報を公開する(人気ランキングなど)
- どんな商品も切り捨てない(無限のスペースがあるので、すべて提供する)
- 市場に整理を委ねる(フィルタで測定し、その結果に応じる)
- 無料提供を行う(音楽の30秒視聴やビデオのプレビューなど)
ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)
- 作者: クリスアンダーソン,Chris Anderson,篠森ゆりこ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
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