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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

講演会に参加することの意義

jkondoの日記 - ゲーテが結構面白い

昔学生時代に京都市の商工会か何かがやっていた「起業家講座」みたいなのに顔を出して、「こんな場所に来ていること自体が起業家として素質が無いことの証にはならないですか」みたいな質問をして華麗にスルーされたことを思い出しました。

僕も学生時代にベンチャー講座や起業講座にはよく顔を出していた。というよりも、それを開催する立場にいた。


でも、実際にNPOという形であっても、自分が起業した側にいると、「起業講座って何だ?」みたいな疑問はある。実際に、そういった起業講座に参加して、それを機に起業という訳にはならないと思う。ただ、開催する側としては、やはりそういった講師、要はベンチャーの起業家などとピンで話せることはプラスなのだけど。


でも、今も自分が興味ある分野、Webやら福祉やらの講演会にはちょくちょく顔を出している。NPOというのはある意味で狭い業界であり、横のネットワークがかなり重視される。影響力を持つNPOと仲良くしておけば、いろんな意味で行政や他の団体との連携もうまくいくことが多い。(個人的には、それはそれでムカつくところではあるのだけど。例えば、仲の良い、且つ影響力の大きいNPOと同じような事業はどうしてもやりにくいなど。)


講演会に参加すると、とりあえずは講師と名刺交換しておいて、と。でも、ほとんど講演内容は実は聞いてなかったり。最近、うちらも本格的にNPO法人の経理へと移行を兼ねて、会計系の講演会に参加したのだが、正直書籍で独学するほうが早いというのが率直な感想。自分が持っている「ここが疑問なんだ!」ってところに、必ずしも答えをくれるわけではないし。


ただ、講演会に参加すると、自分が持っているアイディアやプランなどが洗練されるというメリットがある。講師は完全に同じ分野の人ではなかったら、なお更。その人の意見を聞くことにより、自分たちのアイディアは業界的にどういったポジションにいて、ほかにはこういった人たちが似たようなことをやっていて、それの成果はどうだったのか、とすると、自分達はこのへんを強化しておけば同じ轍は踏まないな、などなど。


そういった講演会の意味はあるのだけど、起業講座はなーー。。。。もし、起業講座に行くくらいなら、さっさと週末起業でもいいから実践すべきだし、それが無理ならボランティアでもいいから、起業した友人、知人の仕事を手伝ったほうがよほど経験になると思うのだけど。