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ネットの情報の即時性と信憑性

この場で、政治的なお話を展開する気はさらさらないのだけど、あまりにも格好な話題があったので。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 民主「永田進退」先送り…「休養」扱いで入院

 鳩山幹事長は同日夜、記者団に、執行部の責任について、「国民に(メールの)信憑性が高いという思いを与えてしまった。今後、信憑性を高める努力をしたいが、できなければその時に(責任を)考えたい」と述べた。
 永田氏は22日夜、ライブドア前社長の堀江貴文被告が武部自民党幹事長の二男への送金を電子メールで指示したと指摘した問題で、「党に迷惑をかけた」として党幹部に辞意を伝えた。

永田議員は大変お気の毒としか言えないのだが、ネット上ではかなり早くから堀江社長のメールの信憑性が問われていた。

その代表格、404 Blog Not Found:「堀江メール」の真贋鑑定によると、

電子メールの真贋鑑定で重要になるのは、本文よりもヘッダーである。国会審議の様子(by asahi.com)を見る限り、MUA (Mail User Agent; Outlook Express, Becky!, Mail.app といった電子メールを読むためのアプリケーション)からそのまま印刷したようだが、これだと通常From:やTo:といったおもだったフィールドしか出てこない。実際にはReceived:など、MTA (Mail Transfer Agent; Sendmail, qmail といった、サーバーどおしでM電子メールを配送するためのソフトウェア)が付加するフィールドが特に重要になってくる。郵便物で言えば消印にあたるこれらの情報がないのはなぜだろう?

その上で、

堀江さんのメールの特徴は、引用をそのまま無編集で載せることだ。
asahi.comの小さな写真だと見づらいのだが、民主党の野田国対委員長の手に掲げられたメールの移しには、引用部分が一切存在しない。「堀江メール」に見慣れた、いやかつて見慣れていた私にはそれだけでもずいぶんと奇異なものに見えた。堀江さんが最初の発言者の場合ならとにかく、今回の以下の文面は明らかに返信である。

上記は、ライブドアがオンザエッジ時代にCIOだった壇氏による、ブログだが、これを読む限り、堀江メールの信憑性が疑われてくる。

この時に、既存のテレビやメディアは国会での調査や何やらを必死に訴えていた。で、今回の入院。ネットは即時性の利点はかなり早くから言われていたが、今回の出来事によって正確性もかなり際立った結果となった。

もちろん、ネットの即時性と正確性では、こんなこともあった。

http://www.janjan.jp/link/0512/0512190554/1.phpJANJAN-「きっこの日記」は新しいネットジャーナリズムか?

 「きっこの日記」が注目される理由は、マスコミがまだ報道していない情報が多く掲載されるところだ。マスコミがヒューザーの小嶋社長や姉歯建築士を追いかけているころ、11月の23日には「すべての黒幕は、株式会社総合経営研究所の代表取締役所長、内河健だ」と暴露している。

有名すぎる例で、大変恐縮なのだが、耐震偽装問題におけるきっこの日記の役割だろう。

ここで、旧メディアで問題になったのは、「きっこが誰か」「きっこはジャーナリズムではない」だの、そういったことばかりだった。

でも、
大西 宏のマーケティング・エッセンス:「きっこ」が誰なんてどうでもいい話じゃないの

その通り、きっこが誰かだなんて、どうでもいいじゃない。ネットではこれでもかというくらいに、めちゃめちゃな情報量があるわけだし、それを如何にして取得し、それを信頼するか否かを判断するのが大事なのである。

単に、即時性と正確性がある。それをどう利用するのかは自分次第ってことなんだから。