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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

バニラエアの問題と社会運動

バニラエアについての個人的見解。結論だけ先に書くと社会運動としては筋が悪かったのかなーという印象。

歴史的に見て、障害者の権利獲得はそれこそ実力行使の面もありながら進んできたわけよね。飛行機のバリアフリーの問題はその一つとして位置付けられるものだと思う。これまでも、さまざまな批判がありつつも、それがひとつの運動として社会が認めつつあったんだろうなって。

が、今回は、障害者差別解消法がありながらも、それほど共感を呼んでるようには見えない。その理由は、やり方にあるんじゃないかなと思う。

その理由は、その訴えを受けた側が経営者などではなく、一介の現場のひとだったから。共感できないひとの多くも、障害の有無に関係なく、無茶を言ってくるモンスターカスタマーに対峙した経験があるのかなって。だから、障害者の権利よりも、その対応をしたひと側に同情票が集まる、みたいな構図。

最近はブラック企業対策を筆頭にディーセントワークを広げようということがある。これも社会運動。この働き方という運動と障害者運動が衝突してしまったんじゃないかな。

障害者が自由に交通機関を利用できることには、それほど異論はないと思う。が、それがほかの権利とぶつかってしまってる。そういう意味では、筋が悪かったんだろうと思う。

ニュースをザッピングしただけの感想として言い訳しとくけれど。