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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

スモールステップマネジメントとは

唐突ながら、スモールステップマネジメントについて語りたい。スモールステップマネジメントとは、NPOなどがあるニーズを持つ顧客層に対して、階段を登るように自立に向かって進める段階的なサービスを設計すること。NPOはこの発想に基づいて事業設計していることが多い。

例えば、DV被害者のシェルターを運営しているところが、その受益者が生活の自立を果たすために、居場所や就労支援まで手を広げること。

または、発達障害精神障害を持つ人たちの就労支援をB型や就労移行支援でやっていたところが、もっと若い世代の事前防止を進めるために、発達障害を持つ大学生から支援するようになること。

うちも似てるかもしれん。重度な高齢者のオーダーメイド旅行だけではなく、軽度な方向けのパック旅行を提供し、旅行や移動に対する自信を相対的に若い時から持ってもらうこと。

もちろん、企業が行う多角化をNPOがやることもある。あるサービスを提供することで蓄積したノウハウを異なる顧客層に提供することもあるから。

スモールステップマネジメントの要諦は、その連結されたサービスの隙間、つまり階段をいかに登りやすくするか。受益者が自己肯定感やノウハウを育めるようにしないと、次の段階に行くことができない。

また、それぞれのサービスに必要なノウハウやリソースを類似するものとして設計しないと、その獲得のためのコストが高くつき、結果、事業体としてのまとまりがなくなりやすくなる。単純に言うと、団体内部での亀裂が走りやすくなるんだわね。

自社に十分なリソースが足りない時は、他団体との協働もあり得るだろう。

え、スモールステップマネジメントなんて初めて聞いた?そりゃ、そうです。僕が、いま勝手に言ってるだけなんだから(笑)