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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

Webサイトへの先行投資

「ホームページを作ることができる」この言葉の意味をいろいろと考えてみます。

ホームページに詳しい人たち


NPOのホームページ制作や運営のお手伝いをしていると、上のような言葉を発する方とちょくちょくお会いします。自分たちのことを棚に上げるわけではありませんが、そういうふうなことを言う人に限って、そのWebサイトのレベルがあまり高くなかったりします。

安易に批判することもできません。でも、もう少し改善すれば、もっといいホームページができるのに…。そんなジレンマは一度や二度ではありません。そういう人たちにどのように伝えて、もっとよいサイトを作ってもらったり、運営したりしてもらえるのかということは非常に重要な課題です。

ホームページのよさ


少し話題を変えて、問題を一歩引いて考えると、結局は「どのレベルのサイトがよいという基準を満たすのか」という認識のずれにあるのかなと思ったりします。私たちにとってはデザインやコーディング、コンテンツのレベルを10と想定していたとしても、その人たちにとっては5でよいかもしれません。そう考えると、5でも十分なわけで、いくら10のよさを伝えたとしても、人材や予算というリソースを考慮すると色よい返事をもらえないと思います。

先行投資するタイミング


では、そのままでよいのか。

それは団体がどういった成長の局面いるのか、によると思います。

人材も予算も大変厳しい、立ち上げてすぐの団体がWebサイトに大きな投資をしても、十分な費用対効果を上げるのは難しいです。しかし、徐々に団体が形作られて、まさしく飛躍の段階になったときはWebサイトの効果で大きな成果を上げることができます。

私たちがそうでした。団体の知名度が徐々に上がっていく中でWebサイトには大きな投資をしてきました。その結果、サイトの外部評価の高さからちょっと背伸びした評価を得ることができ、さまざまな仕事をさせていただきました。

そのようなことを考えると、団体が飛躍するための先行投資として、Webサイトを位置づける必要があるのかもしれません。飛躍する前の団体の力が5で、サイトの力も5という状態に満足すするのではなく、あえて団体は5でも、サイトを7に引き上げるという戦略も必要なのだと思います。