Googleの検索結果ページがアクセシビリティの観点からいろいろと実験されています。この動きは本当に面白いです。
Google検索結果のページ
百聞は一見にしかずということで、まずはこれを見てください。
これがGoogleの検索結果のページです。普段見ている検索結果のページとはちょっと違いますね。検索結果のアイテムにフォーカスが当たり、フォントサイズが大きくなっています。その上で、そのアイテム周りに薄い青色の背景色がかけられています。
この検索結果をどのように出したかと言いますと、
- Google Experimental Searchのページへ行く
- Accessible ViewのJoin this experimentをクリック
- Google(英)で何か検索する
という流れです。Official Google Blog: Accessible View: An ARIA for web searchというエントリーで紹介されていました。
何がすごいのか。
まずはW3C ARIAとGoogle-AxsJAXに対応しているというアナウンスがあることです。海外のwebappはGoogleの検索結果ページのアクセシビリティ化という話だと、Google Accessible Searchが有名ですが、その改善をどんどん進めているようです。
ショートカットキーにも対応しています。AutoPagerizeのような体験ができます。なぜショートカットキーに対応させたのかというと、
When we designed the Accessible View interface, we first looked at how people used screen readers and other adaptive technologies when performing standard search-related tasks. We then asked how many of these actions we could eliminate to speed up the search process. The result: a set of keyboard shortcuts for effectively navigating the results page, and to arrange for the user's adaptive technology to speak the right information during navigation.
簡単に訳すと、スクリーンリーダーなどの支援機器を使うユーザーのテストをし、検索というタスク処理のスピードアップを考えると、ショットカットキーへの対応がその解決策だ、ということになったようです。
その上で、もう1つ。
We've also added a magnification lens that highlights the user's selected search result. Since launching Accessible Search, one of the most requested features has been support for low-vision users.
フォーカスされている検索結果を拡大させることによって、弱視者向けにも対応しているとのこと。