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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

周りにITに詳しくて、協力的な人を確保すること

僕がサイト制作や運営のお手伝いをするときにそのNPOや市民団体に必ず聞くことがあります。それが、この質問「周りにITに詳しい人を確保していますか?」

サイトの継続的な運用のための費用負担


僕らはサイト制作を担っているため、「サイトを完成させる」ということにはプロとしての自覚を持っていますし、そのノウハウもため込んでいます。もちろん、そのサイトを継続的に運営できるようにするためのシステムを用意することもあります(多くのNPOはこの運営するという意識が弱いため)。

ただ、例えば何かサイトで困ったときがあるとします(写真の貼り方がわからない、文章がずれる、リンクが切れたなどなど)。僕らに聞いてもらってもそれは全然よいのですが、なにぶん僕たちも事業としてやっている以上、やはり対価を求めることになります。いや、そりゃ電話1本で解決することであるならば無償でも構わないのですが。

その際に問題になってくるのがその費用です。万年金欠気味のNPOにとっては、そういった継続的に発生する広告負担的な費用を支払うのは非常に難しいものです。そのため、できれば中長期的にサイトを運営するという観点にたてば、そういったことに対処、相談にのってくれる人材を探す方が重要であったりします。

プロフェッショナルを確保する


だからこそ、できればITに詳しい専門家を周りに確保しておくことがすごく大事になります。交通費実費程度で手伝ってくれて、自分の団体の理念にも共感してくれる、そんな人。

いや、すぐには見つからないかもしれません。

ただ、この専門家とはWebサイト制作やシステムエンジニアを生業にしている人でなくて全く構いません。息子さんでも伴侶でも、誰でも構わないのです。なんだかんだいいながらも手伝ってくれる人を確保することです。

当たり前ですが、Webサイトを運営することは目的ではなく、手段です。そればかりにコストをかけるわけにはいきません(もっと投資したほうがよいと思う団体もたくさんあるのは事実ですが)。そのために、効率的に且つ効果的に運営できる方法というのは常に考えておくことが大事です。そのための方法として、まずは周りを見渡して、自分の団体を手伝ってくれそうなITに詳しい人を探してみましょう。