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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

ミャンマーとオンラインファンドレイジングの実際

何かの震災が起こる。ブロガーが取り上げる。寄付サイトに誘導する。寄付が実行される。理想的な流れだと思います。それが英語圏では徐々に形作られているようです。

ミャンマーのサイクロンの災害にて


まだ記憶に新しいミャンマーのサイクロンの災害。日本からもさまざまな援助が寄せられました。そこで、ちょっと海外に目を移すと、こんな寄付を求めているサイトを発見しました。

Let's all help: Donate via BlogHers Act (including Myanmar cyclone victims) and we'll match your donation with $3,000! | BlogHer

どうやら寄付を求めるブロガーのエントリーのようです。実はこのエントリーには違うブログのエントリーから訪れました。それが、こっちのBeth's Blog: How Nonprofits Can Use Social Media: BlogHers Act and Other Ways to Help Myanmar Cyclone Victimsというもの。

そして、元々のBlogHersのエントリーは最終的にGlobalGivingというサイトに誘導されます。GlobalGivingではオンラインからクレジットカードで簡単に寄付ができるというシステムを組んでいるようです。また個々のプロジェクトごとに寄付を受け付けられるページを設けることもできます。ミャンマーのサイクロンはこのページです。BlogHers Act on GlobalGiving

寄付に至る流れを形成する


僕がサイクロンが起こった直後にこのエントリーを見つけていれば、寄付しても不思議ではありません。これをうまいと思うのは各ブロガーが互いにリンクを貼り、世間に課題の所在を喚起し、またその課題を解決するために必要な資源の提供を求めるという一連のプロセスがきれいに整っていることだと思います。

人が何かしらの社会的課題に目を向けたときにその解決にできることの1つに寄付という主体的な行為があります。そして、このブログから寄付サイトへの誘導はその行動を起こすための障害を取り除き、簡単にできるということに意味があるような気がします。

ちょっと皆さんの団体に目を向けてください。何か社会的な課題を解決しようとするNPOだとします。では、僕がそれを皆さんと同じようにその問題を解決したいと思ったときに、僕は皆さんのNPOに何ができますか?僕のちょっとしたモチベーションを挫けさせないように簡単な寄付ができるでしょうか。

そういった人のちょっとした善意をうまく拾い上げる仕組み作りというのはNPOにとって重要なことである気がします。