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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

ホームページの評価指標はアクセス数か?

NPOにとってもホームページを持つことは既に一般的になりつつありますし、本格的にホームページで情報発信をするようになった団体も増えてきています。その過程で、行政や財団の委託、補助金、助成金等の応募内容にもホームページで情報発信することを織り込むことが増えている印象を受けます。

何をもって成果とするか?


そういった委託や補助などではその対象の事業に対する成果がどれだけ上がったのかを評価されるのが一般的なことです。

もちろん、質的な評価もありますが、第三者が評価するという事実から考えても、その大部分は量の問題です。

例えば、センターを運営するような委託や補助であれば、来所者や相談者数、講座開催数、参加者数などが評価の対象になります。その中で、ホームページを運営しているとアクセス数が評価の対象になるわけです。

でも、ちょっと待ってください。本当にそのアクセス数というのは成果なのでしょうか。これだけ多くの人がホームページを使ってさまざまな情報を使う中、アクセス数だけでは分からないものがあります。

確かにアクセス数は1つの側面ではありますが(有益な情報を提供したという意味。でもそれすら明らかではありません)、NPOにとってはそれだけでは何1つ事業の成果とはいえません。誰かや社会に対して何らかのアクションを働きかけてこその事業であるように思います。

コンバージョンレートを大事にしたいが


インターネットの業界用語でコンバージョンレートという言葉があります。
企業Webサイトの訪問者数に対する、そのサイトで商品を購入したり会員登録を行なったりした人の割合。Webサイトの投資対効果を計る上で重要な指標である。
コンバージョンレートとは 【conversion rate】 - 意味・解説 : IT用語辞典

このような意味でして、要はアクセス数(=訪問者)ではなく、その訪問してくれた人が実際にサイト上でどんな行動をしてくれたのかを考える指標です。

僕がここで申し上げたいのはNPOだからこそこの指標を重視してほしいのです。NPOのホームページを見てくれて、それからボランティアとして参加してくれた、会員になってくれたなど、そういった目的があってNPOはホームページを持っているはずです。そして、そういった目的でコンバージョンレートを高めたいものです。

もちろん、この測定方法が難しいのは僕自身も重々理解してはいるのですが。。。