福祉情報工学研究会での気付きや学び
福祉情報工学研究会に参加して、そこで得た気付きや学びを皆さんとざっくりと共有しておきます。
福祉情報工学研究会
僕が参加したのは、第42回 福祉情報工学研究会です。前半しか参加しなかったのですが、その主な内容は今年4月に発表された視覚障害者のパソコン・インターネット・携帯電話利用状況調査2007の要約的な紹介でした。個人的には、生の渡辺哲也先生を見れたことが一番の大きな収穫だったかもしれませんが、それはさておき。本当にざっくりなのですが、メモを紹介します。
触覚ディスプレイ
視覚障害者の携帯電話・パソコン・インターネット利用状況調査
視覚障害者のブラウジング時の課題
- 視覚を使った文字の読み書きができない人にとっては、代替テキスト、Flash、スキップナビという順番が利用時の課題。視覚を使った文字の読み書きができる人にとっては、文字サイズ(小さい、変更できない)が課題。
- click here(ここをクリック、こちら)などのリンクはやっぱりよくない。リンクだけを抽出して移動する音声ブラウザのコマンドが役に立たない。
- 1つのメニューの項目が長すぎると、利用者がその親子関係を覚えていられなくて、ジャンプ先を間違える。
- ページ内に情報量が多すぎると、その読み上げに恐ろしく時間がかかる(公共団体のトップページなど)。
- PDFへのリンクは、「○○○(PDF)」というリンクよりも、「(PDF)○○○」というリンクのほうが親切。読み上げ中にリンクをクリックしてしまい、PDFを意図せずに開いてしまう。
- アクセシビリティへの配慮はもちろんだが、一般的なユーザビリティを高くするだけでもかなり使い勝手はよくなる。ただし、WebコンテンツJISを遵守しただけでは視覚障害者の検索時間が短くなるわけではない。
個人的な感想
視覚障害者といってもネットの利用度は個人差があるので、一般化はできませんが参考にはなります。一方、上記で触れた課題や問題は既出のアクセシビリティの注意点も多いように思います。
あと、携帯すごいですね。アルファサードの野田社長やミツエーリンクスの中村さんも書いていましたが、これは重点的に追っていきたいトピックですね。
そろそろ本格的にBeyond ALT Textを考え始めるときのようです。