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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

シニア向けWebサービスってもう終わったよね、という話

シニア向けWebサービスが最近立て続けに終了しました。それから学べる教訓を考えてみます。

Re:logとEonsとmixi

僕自身、このニュースは全くといっていいほど気付いていなかったのですが、凸版印刷の鳴り物入りで始まったシニア向けブログ「Re:log」とSNSRe:log SNS」が今年1月でサービスを終了しています。

2007年11月19日にメールおよびサイトにてご案内をさせていただきましたように、リログは、2008年1月31日を持ちまして記事やコメントの書き込みサービスを終了させていただきます。
ログインができなくなりますので、一切のブログ管理作業もできなくなります。

はたまた、海外のシニア向けSNSEons」も短命ながらその役割を終えようとしています。TechCrunchにデッドプールを宣言されています。
その一方で、mixiに目を移してみます。個人的なデータなので信憑性には欠けるのですが、お友だちを55歳以上で検索したときの人数の推移はこんな感じです。

  • 2006年11月 30,000人くらい
  • 2008年2月 45,800人

順調に増えていることが分かります。

シニア向けではなく、既存のサイトにシニアを取り込む

この結論から分かるのは、そもそもシニア自身が「シニア向け」Webサービスを望んでいないということかと思います(ニーズを読みきれていない可能性も否定できませんが)。
シニアは普通に私たちと同じようなサイトを使いたいということ、ただしそこに障壁があるということ。そこで、元々あるサイトをどうやってユーザビリティを改善し、シニアに知ってもらい、使ってもらうかということが大事かと思います。
もちろん、ポジショニングとしてシニアを狙わないという考え方も必要でしょう。

SNSをコミュニケーションの補完ツールとして用いる

僕たちはいきがい.ccという兵庫県在住のシニア向けSNSを運営しています(会員数が200名強)。
当サイトに関しては徹底的にオフを重視しています。リアルで会う、話す、飲みに行く。そういうリアルなつながりによって関係性を保ち、SNSをコミュニケーションの補完的なツールとして位置づけています。
その結果、会員数やPVは相変わらず横ばいですが、参加者は互いをニックネームで呼び合い、僕たちの活動を手伝ってくれ、たまに差し入れを持ってきてくれたりします。そういったほかの目的を達成するためにSNSを活用するというやり方もあるのかもしれません。