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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

NPO×SNS

それは、SNSじゃあないだろうと、まず突っ込んでおきたい。

SNSは若者限定から脱皮できるか--社会との交流で広がる世界 - CNET Japan

  • 社会奉仕ネットワーキング。家庭内暴力の被害にあった人や刑務所から出所したばかりの人などが、安価な無線デバイスを使用して、地域で提供されているさまざまなサービス(仮住居やカウンセリング、雇用支援など)に直接アクセスできる。こうした人たちは、公的機関を訪ねる前に(他の利用者のレビューから)適切な相談先を知ることができ、待たされたり他に回されたりせず、すぐに情報を得られる。
  • ホームレス支援ソーシャルネットワーキング。通りすがりの人が、今までのように25セント硬貨を手渡す代わりにワンクリックシステムを使用してホームレスに救いの手をさしのべることができる。このシステムを使用して、その地域で利用できるサービスを探したり、地域の食品雑貨店やレストランに寄付金を電子的に転送したりできる。

ホームレス支援ソーシャルネットワーキングなんかは、明らかにSNSの概念を超えている。一体、どのへんがSNSなのか。社会奉仕ネットワーキングだってそうだ。よくよく考えれば、それをどのようにネットワーキングにするのか、疑問である。


もしSNSをこういった社会活動の中で利用するのなら、僕ならこういったアイディアでやると思う。

  • 障害児の親同士を結びつけるSNS。障害児の両親の一番の心配は、①自分が死んだ時に、子どもの世話を誰がするのか、②自分が病気で倒れこんでしまった時に、子どもの面倒を見てくれるのか、そのへんがどの親も心配の種だ。その上、親によっては障害児の親同士のつながりが薄くて、困った時に周りのサポートを受けられない、もしくは適切な情報が入ってこない(例えば、障害者自立支援法案など)などがある。それをSNSで交流を促進させることにより、障害児同士の親を結びつけることができる。
  • 日本国内の留学生のSNS。まあ、これは日本人に対する疑問、社会制度、就職など、そんなことを話し合う場みたいなSNS

こんな感じかな。現状のSNSは「リアルにつながっているもの同士を緩やかに結びつけ、もしくはまだリアルに結びついていないものをネット上で結びつけ、関心や地域などの共通点があるもの同士の情報交換をよりスムーズに行わせる」くらいのものだろう。


それなら、SNSで作る社会活動というのは「現状、孤立している、もしくは情報が足りていないもの同士をネット上で結びつける」みたいなものが必要になるのではないかと思うのだが、どうだろう。