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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

NPOの会員と理事会の間でも使えそうな、SNS。

企業の株主と取締役会だけではなく、NPOの会員と理事会の間でも使えそうなアイディアだ。

404 Blog Not Found:Shareholders Networking Service
しかし、もし株主総会のコストが、時間的にも資金的にも格段に低いとしたらどうだろう?これほど資本と経営を遠ざける必然性が減るのではないか?

SNSには、それを可能とする力があるのではないか?そこでは「常設された株主総会」というものが可能になるのではないか?

ある程度の規模のNPOともなると、上場企業の株主と一緒の数とは言えないけれど、多くの会員を抱えることになる。(といっても、うちのNPOは約30名くらいだが)種類は数多くあるけれど、大体正会員と賛助会員などに分かれる。


また、これが大きな違いだが、株主はその企業の株を買うことによってキャピタルゲインを獲得できる可能性を持つ。一方、NPOの会員にそんな利益はない。単に、自分が信じた社会的な理念を、代わりにそのNPOにやってもらうために会員になる。どこかの調査で見たのだが、NPOの会員になって「よかった」と思える瞬間というのは、そのNPOのスタッフが頑張っている姿を見ている時だそうだ。


NPOの場合は株主総会やアニュアルレポートを作る財源なんてないし、その時間的な余裕さえないし、何より株主とは違い、株の売買という直接的な利益の相互依存性がないから、どうしても会員とのコミュニケーションが薄くなりがちになる。ただ、慢性的に財政不足のNPOにとっては、会員費も1つの重要な財源である。また、自分たちの活動を影ながら応援してくれる人がいるというのはモチベーションの向上という意味でも大きい。


もちろん、その人たちのために自分たちのブログを作り、情報発信することによって「頑張る姿」を伝えることはできる。でも、それだけでは密なコミュニケーションを取ることは難しい。そこで、弾さんが言うようなSNSを構築すればいい。SNSにスタッフや理事会、会員が入り混じることによって、密なコミュニケーションが図られ、アイディアや情報の共有、団体の活動なんかも簡単に報告できる。


一時期、フォスタープランという大きな団体の会員になっていたことあって、その団体から定期的、といっても年に4回ほど、発展途上国の子どもから手紙やらが来ていた。これがSNS化されて、毎日のようにその子どもの様子とかがネット上で確認できたり、向こうの現地スタッフの仕事や子どもの様子が伝わってきたら、どれだけ面白いのだろうか。そういうのにも、SNSというのは便利なのかもしれない。


ただ、うちらみたいなシニアがメインの会員の時はどうするのか。SNSを使いこなせるのか。それだけが引っ掛かるな。