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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

SMOの議論に若干の違和感を感じる。

SMO(Social Media Optimization)は比較的ITリテラシーの高い人、もしくは被リンク集めにしか役立たないのではないか。


SMOの手法としてよく掲載されているのが、例えばソーシャルブックマークにリンクされやすいように工夫したり、RSSを配信したり、もしくはほかのWeb2.0的なサービスをうまく使い、そちらからのアクセス増加を狙ったり、はたまた自社サービスを公開して、マッシュアップさせたりと、そういったサービスをうまく融合的に適応させていくことなのだと理解している。(このへんは「SMOの16のルール」ソーシャルメディア最適化の最新事情まとめ | 住 太陽のブログに詳しい)


ただ、ちょっと待ってくれ。ソーシャルブックマークRSSリーダーマッシュアップなんてものは、そもそも比較的にITリテラシーの高い人、要はアーリーアダプター層しか使っていないんじゃなかったのか。


Japan.internet.com デイリーリサーチによると、

インターネット・ツールに関する調査によると、「RSS リーダー」の利用率は14.66%。利用していない人に今後の利用意向を尋ねると、「ぜひ利用したい」(3.59%)、「利用したい、いずれ利用したい」(32.86%)など利用意向のある人は合計36.45%だった。

ブログやSNSと比べると、まだまだRSSリーダーは認知されたとは言えない。また、ソーシャルブックマークも、先ほどのJapan.internet.com デイリーリサーチによると、

全体1,069人に、「ソーシャルブックマークサービス」を知っているか尋ねたところ、「利用している(利用したことがある)」と回答した人は3.74%(40人)、「知っているが利用していない」は9.82%(105人)、「聞いたことはある」は14.03%(150人)。利用経験者の割合や認知度はわずかに上昇したものの、まだまだコアユーザー向けのサービスということだろうか。「聞いたことがない」は72.40%(774人)だった。

と、こんな数字。マッシュアップにいたっては、そういったコンテンツを自ら作り込める人なんて、Webのユーザーのどれくらいの数字になるのか、という疑問もある。


ソーシャルブックマークRSSリーダー、もしくはその他のWebサービスでWeb上での露出度を上げていくというのは非常に理解できるのだが、その手法があまりにもアーリーアダプター層に目がいっていて、Webでは情報を検索するだけの人たちを顧客としている企業には受け入れられるとは思えない。


SMO:ウェブをブログ化する(ついでにここのトラフィック・データも開示):DESIGN IT! w/LOVE。この記事でもWebサイトをブログ化するということでアクセス増加につながっているという話をしているわけだけど、でも、それはDESIGN IT! w/LOVEさんのブログが原則Web担当者や制作者など、Web2.0のサービスを当たり前に使いこなしている人たちが読んでいるからではないか。


うちの団体でもせっかくブログを書いているのに、先日スタッフから「このRSS2.0って何?ジャマだから、消さない?」なんてことを言われたばかりだ。この人からすれば自分がRSSリーダーを使っていないので、そもそもこのアイコンの意味すら分からないのだから。


ただし、SMOを単に被リンクを集めて、その上でページランクを上げるための施策として捉えるのなら、話はすっきり理解できる。要はアーリーアダプター層にうまく自社コンテンツを利用してもらい、ソーシャルブックマークやらマッシュアップとして利用してもらうことで、大幅な被リンクの増加を目指す。そして、ページランクを上げ、できればそのままアクセス増加にも。。。こういう話なら、今までのSEOから来ている流れとしても分かりやすい気がするんだけど。


そういった意味では、現在はまだソーシャルブックマークRSSリーダーマッシュアップWeb2.0のようなサービスが受け入れられていないということを踏まえた上で、最大限できるSMOと言えば、

  1. 企業自体がアーリーアダプター層を顧客にしている。故に、その層の話題になるコンテンツやサービスを用意する。これがSMOの元々の要諦。
  2. 企業の顧客はアーリーアダプター層ではない。ソーシャルメディアを使っている人は少ないので、あくまでSMOは被リンク増加と割り切る。

というどちらかの方向になるような気がする。


あと、「4th MEDIA(フォースメディア)対応の大型液晶テレビ欲しい!