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アクセシビリティを実践しないと、訴えられる?

興味深い判決だと思う。

NFB 対 Target社訴訟の判決
連邦地方裁判所の判事はWebサイトが視覚障害者にとってアクセシブル(利用可能)でない場合、小売業者は法に訴えられる可能性がある、という裁定を下しました。Target社はこの裁判の中で、自らのWebサイトをアクセシブルにすることを要求する法律はない、として棄却を求めていましたが、裁判所はこれを認めず、連邦および州の公民権法がTarget.comのようなWebサイトにも適用される、との判断を下したのです。

長文引用は申し訳ないのだが。でも、視覚障害者の団体が訴えてしまうのはアメリカ特有の文化なのかなとも思ったりするわけですが。ただ、このTarget社がなぜアクセシブルではないのかというと、こういうことらしい。

私企業に求められるWebアクセシビリティとは?
Target社のWebサイトTarget.comにはさまざまなアクセス障壁があり、目の見えない人達が利用することができない為、カリフォルニア市民権法及び障害者法に違反する、というものです。具体的には、画像に対するALTテキストの欠如、アクセシブルではないイメージマップ、マウスを使わないと完了できないトランザクションが挙げられています。

理屈的に言えば分かるのだが、結構そういうサイトは多いような気もする。


ただ、引っ掛かるのは「目の見えない人達が利用することができない為」というそのものの理由であり、それならJavaScriptやFlashのみでしかアクセスできないサイトというのは全面的にアウトになってしまうのか、という疑問。日本で言えば、2006 SUMMER MODEL |ボーダフォンLEXUS.jpなど。こういう代替手段を持っていないサイトというのも、上記の「目の見えない人達が利用することができない為」という理由に大いに当てはまってくる。


もちろん、判決の詳細が分からないため、何とも言いようがないのだが、こういった裁判が日本でも起こってくるようであれば、JSやFlashの有効性やサイト構成というのは全面的に見直す必要性も出てくるんじゃないだろうか。