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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

RSSリーダーは広がると思う。ただし。。。

自分たちのNPOでやっているシニア向けのパソコン教室で、以前RSSリーダーについて教えた人がいた。その人のブログはちょくちょく読んでいるのだが、自分が気に入っているブログをRSSリーダーで読んでいることが分かった。


その人がブログを使い出した時に、「このRSSって何?」と聞かれた。技術的なことを云々話しても意味はないなと思い、「それはですね、僕らみたいに若い人とかはRSSリーダーっていうソフトを使って、ブログとかを読んだりするんですよ。RSSリーダー使っていれば、いちいち自分が好きなブログを毎日巡回しなくても、更新されれば、勝手にその新しい記事をRSSリーダーが表示してくれるんです」ということを説明した。


「ほー、それはすごいね。ぜひ使ってみたい。」ということだったので、ざっくりと使い方を説明した。すると、今もRSSリーダーを使って、自分のお気に入りのブログを読んでいるようだった。先ほどそのことを別件も兼ねて話していると、「いやー、このRSSリーダーってすごく便利だね」なんてことを話されていた。


そう、RSSリーダーはすごく便利なものなのだ。それは間違いない。使えば、その利便性は一発で分かる。


ただし、だ。その人が始めにつまづいたのが、フィードやXMLという言葉である。または、ブックマークレットなどの概念そのものである。要は、自分が気に入ったブログをRSSリーダーに取り込ませる方法がうまく分からないわけだ。


確かに、僕が使っているLDRやはてなはブックマークレットを使えば、一気にRSSリーダーにフィードを取り込めるわけだが、このブックマークレットというのがイマイチ分かってもらえないみたい。今のRSSリーダーキャズム的なものにはまり込んでいるのは、「新しいフィードをどうやって取り込めばいいのかが分からない」、もしくは「XMLやフィード、ブックマークレットって何?」というあたりに帰着するんではないだろうか。わざわざ新しい概念を勉強してでもネットのサービスを使いたいという人たちは、元々少数派なのだから。


ということを考えていると、そういやIE7ではRSSリーダー的なものが標準装備される。上で紹介したシニアの方も、たぶんIE7に乗り換えるだろう。その時に、わざわざブログと一緒の会社のRSSリーダーを使うのだろうか。いや、たぶん僕が一言、「IEでもRSSリーダーってくっ付いているんですよ」なんてことを話せば、すぐにIEのRSSリーダーに引越ししそうな気がする。ブラウザ側でRSSリーダーを実装すれば、ブックマークレットなどの概念などを勉強する必要はない。お気に入りのブログに行き、1クリックで自動的にフィードを読み込ませることができるだろうから。


IE7が出れば、確かにRSSリーダーは広がるかもしれない。けれど、その広がった瞬間に、またもやIEがシェアを牛耳るような気もしなくもないのだ。