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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

NPOは1つの大きな会社みたいなもの?

NPOは会社や他の団体と比べると、一番大きな違いというのは「法人格」である。要は、会社なら商法(もう会社法か?)、NPOなら特定非営利活動促進法にてその存在の根拠があるわけだ。1つ大きな違いを言えば、正に属する法律が違うということだろう。


でも、最近知り合いに言われて、ハッとしたことがある。

NPOって、1つの大きな会社みたいなもんだよな」

NPOと会社とは違うとは書いた。しかし、実態は違うと思うことが多々ある。「NPOという業界も所詮、1つの大企業みたいなもんじゃない?」


歴史ある大きなNPOとは「うまく」付き合わないといけない。彼らを怒らせると、ほかのNPOからも総スカンされる恐れがある。それだけのネットワークと力がある。官公庁などには真っ向で文句を言うことは難しい。悪い評価がつくと、それから共同事業などの話が周ってこなくなる。


大きなNPOは権力ある部署みたいなもので、官公庁は取引先みたいなもんか?


人が集まれば、もちろん権力というモノは発生するわけだから、それは仕方がないとしても。NPOは仮にも社会貢献を目指すための法人なわけだ。それなのに、いつも周りを見渡しつつ、気を配らないといけない。それに、大きな時間と労力が費やされる。本業はどうしたよ?


もちろん、地道にいい活動を展開しているNPOだって、たくさんある。しかし、活動を続けていく中で、人を雇い、内部を固めていくという話になった途端、手の平を返すように守りに守りに入っていく団体の多いこと、多いこと。


日本のNPOは欧米諸国と比べて、なかなか発展しないと言われる。そりゃさ、こんな小さな団体に「ムラ社会」や「系列」を組み込んじゃったら、なかなかいい活動もできないだろうよ、と思ったりする。