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NPOやソーシャルビジネスの創業・経営・マネジメント

自己啓発系のセミナーに参加した。

昨日は起業系の講座に参加するのには意味がないんじゃないかと書いたばかりだが、今日自己啓発系のセミナーに参加した。といっても、知り合いの行政の方が参加してほしいとのことで、仕方なく。今も、これからもお世話になりそうだったので、そのへんを考慮しての参加。


自己啓発といっても、流行の社会人や学生向けではなく、シニア向けのセミナー。退職したあとに、どんな人生を送るのか、それをNPOがサポートできないか、そういったこと。今まで会社員としてバリバリやってきた人が、いきなり明日から会社に来なくてよくなるわけだから、多くの人が生きがいややりがいを失いかけてしまう。


で、講師・・・現場のNPOやボランティア団体の事務局長などが講演しているのを聞いていると、そのほとんどが自分の団体の活動紹介やなぜ自分がその団体を立ち上げたのか、そういったことを延々と話している。正直、ツマラン。


かといって、自分がもしその立場だったら、何を話すだろうかと考えた。正直、思い付くことはなかった。たぶん、似たような話に終始してしまうのではないか。そう思った。


例えば、会計の講演なら、話すことは明確だ。参加者のレベルやその時のテーマによって話す内容は変わるにせよ、要は会計のことを話せばよい。でも、自己啓発のセミナーは難しい。「やる気を出せ!」とか「NPOを立ち上げろ!」と言って、自己啓発になるわけではない。その人のもっと内面的な部分に問い掛ける話をしないといけない。といっても、講師も参加者もまさに今会ったばかり。その上、1対100人。すぐに、相手の内面を理解できるわけがない。


結果、内容は団体紹介や経歴の話になる。少しでも、その人の参考になるようにと。


それは、多分にベンチャーの起業家の講演会も変わりはしない。もちろん、業界の行方や現状を把握するためには役立つ。かといって、その起業家がやったことを真似ても仕方がないし、経歴を真似ることなんてできやしない。あまり役立つものではないだろう。


ただ、役立つことと言えば、「隣の人と仲良くなって、これから食事してくる」、「講師と名刺交換した。これから連絡取れるかも」そういったネットワーク作りには、多少の意味はあるのかもしれないとは思う。